●だれかと比べるくせ
3つ目は、「だれかと比べるくせ」です。だれかと比べてうらやむのは、「隣の芝生は青い」という状態。これでは幸せは感じられません。人をうらやむよりも、「今の自分が置かれた状況で、どう楽しむか」と考える方が前向きです。
もし比べるなら、人と比べるより、過去の自分と比べて自分の成長を感じた方がよいでしょう。
●劣等感
最大のポイントと言えるのが、4つ目の「劣等感」です。劣等感を手放すには、自分ができないことよりも、できることに目を向けること。自分がもっていないものを探すのではなく、もっているものを生かし、自分なりに楽しく過ごすほうが、きっと幸せに生きられるでしょう。
私たちに起こる出来事というものは、自分の思いとは無関係に起こるものです。その起こった出来事をどう捉えるかで、その先は変わってきます。「足るを知る」という言葉があります。今の状態をよしとし、自分ができることを生かすことが、どれだけ大事かを考えてみましょう。
これらの4つのことが、私たちに幸せと思える感覚を感じにくくさせてしまっている原因だと気づくことで、物事の捉え方が変わるはずです。
いずれにしても、「自分の幸せは自分が決める」ということは、間違いないと私は思っています。私自身も、毎日が百点満点の幸せだと思って生きているわけではありません。私自身がよく使う言葉に、「まあまあ幸せ」「割と幸せ」というものがあります。1~2割は思い通りにいかないことがありますが、だいたいよければOK。このような考え方で、幸せを感じながら過ごしていける方がひとりでも増えればいいなと思っております。
悩んだとき、迷ったときは、高尾先生の言葉が効く! 心にかかったもやが晴れ、いつのまにか、ご機嫌な自分を取り戻しています。新刊本『人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉』では、今回ご紹介したような言葉を78収録。いつもお守りのように手元に置いて、悩んだときや迷ったときに開いてみてください。きっと目の前がぱっと開けてくるはずです。
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人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉
長年、外来や音声番組『高尾美穂からのリアルボイス』などで、さまざまな相談に向き合ってきた高尾先生。先生のお話を聞いていると心が落ち着くと、リスナーやファンの間でとくに反響の大きかったものの中から言葉を選び、1冊にまとめた名言集です。どうしたらひとりひとりが自分の人生をよりよく生きられるのか、そのヒントがきっとみつかります。