「冷えは万病のもと」。でも、暑い夏は冷えに対して無防備になりがち。また、冷え解消のためにしている行動が、じつは体を疲れさせているケースも。正しい冷え対策を学んで夏冷えを防ぎましょう。漢方コンサルタントの櫻井大典さんに教えてもらいました。

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暑い夏
気温は暑いものの、じつは意外にも体を冷やすことが多い夏。注意することは…?
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夏の生活習慣を漢方師がジャッジ!これって冷えますか?

その生活習慣、じつは間違っているかも…。

●体を温めたくて激辛料理を積極的に食べています

カレー

×胃腸を疲れさせる料理はほどほどに…

激辛料理を食べると体の中から温まりますが、食べすぎは要注意。「辛いものは熱を生み出しますが、暑い夏は体が温まりすぎてのぼせ、イライラすることも。また、胃腸にも負担が。激辛料理を食べるよりも、まずは冷やさない対策を」

●体が冷えていると感じたときはショウガを食べるようにしています

△1日1かけまでならOK。冷えを散らすには乾燥ショウガを

漢方では寒気がするときに用いられるショウガ。「熱を生みますが、食べすぎはのぼせの原因にもなるので1日1かけ程度に。なお、冷えには乾燥ショウガがおすすめ。スライスして乾燥させたものやパウダーを活用して」

食材イラスト
“補陽食材”もおすすめです

熱を補う補陽食材は、羊肉、クルミ、ニラ、エビなど。「ただし肉は熱を生む力が大きい分、消化にエネルギーを使うので疲れることも。胃腸が弱りがちな夏は食べすぎに注意」

●体を冷やさないよう長風呂を意識しています

お風呂イラスト

×15分の入浴で軽い発汗にとどめましょう

芯まで温めようと長風呂をすると体力消耗の原因に。「夏は発汗によって『気』のエネルギーが奪われるので、長風呂で汗をかくと疲れが増すことも。また、お湯が熱いとのぼせます。入浴は38~40℃のぬるめのお湯で15分程度に」

●温度差は体に悪そう…外に出ず体温を一定に保っています

散歩イラスト

×冷えをため込まないように要注意

室内と屋外の寒暖差が激しい環境は体にとってストレス。「とはいえ、一日じゅうエアコンの効いた室内にいたら冷えがたまり、不調の原因に。1日1回は外に出たり、体を動かして発汗を促し、冷えをためないようにして」

●エアコンの風が直接当たらないようサーキュレーターを回しています

エアコンイラスト

〇直接風が当たると不調の原因に。羽織りものなどで工夫して

中医学では、風に直接当たるとそこから「邪気(じゃき)」が入って「風邪(ふうじゃ)」になるとされています。つまり風邪(かぜ)のこと。「露出が増える夏は、風の影響を受けやすいもの。エアコンの風が直接当たらないようサーキュレーターなどで工夫を。冷房が効いているところではカーディガンなどを1枚羽織って」