ハウスメーカーで建てた家の壁紙に、すき間やひび割れが大量発生。一体、わが家になにが起こってる? この問題をメーカーの保証によって解決した日刊住まいライター。この体験のなかで「わが家は、白い壁紙にしておいてよかった」と実感することになりました。補修がしやすい白い壁紙のメリットについて語ります。
すべての画像を見る(全11枚)わが家の壁紙に異変!?一体、なにが起きている?
わが家は筆者、夫、息子2人(8歳と6歳)の4人暮らし。夫の実家の近くに、ハウスメーカーに依頼して2階建ての注文住宅を建てました。
1階には玄関、LDKとスタディースペース、トイレ、趣味室が。2階には浴室、トイレ、ランドリールーム、主寝室、ウォークインクローゼット、子ども部屋があります。今年で引っ越して3年目を迎えました。
少し前に、ハウスメーカーの2年目点検がありました。構造や設備などは問題なし。しかし、貼った壁紙が縮んですき間ができる「チリ切れ」という現象がたくさん起きていました。
こちらは玄関の壁のチリ切れ。天井とのつなぎ目にできています。
家全体では、30か所以上あり、すべての部屋と廊下にある状態でした。とくに、2階の子ども部屋と寝室には、かなりの数が。
こちらは寝室の天井。ひび割れのようなこちらも、チリ切れだそう。壁紙のつなぎ目でもない場所。一瞬、壁に亀裂ができたのかと筆者は焦りました。
造作家具と壁紙が交差する部分にも発生しています。ちなみにここは、キッチンの天板と壁との境。どんどんすき間が増えているような状態に。
チリ切れの原因は?基本的にはどの家にも起こる
そもそもチリ切れは、なぜ起きるのか。点検に訪れたメーカー担当者によれば、「温度差による木材の収縮、生活による振動」が原因とのこと。とくに、築年数が浅いとたくさん起こるそう。
ハウスメーカーの1年点検の時点でも、それなりの数がありました。しかし、「まだ増えると思うから様子を見よう」と担当者。
室内に見られるチリ切れは、構造上の躯体にヒビが入っているわけでなく、下地が環境によって収縮して、結果、表面の壁紙にさまざまな現象が生まれたとのこと。基本的に安全面では問題なく、見た目の問題なのだそう。
ちなみに、外壁にヒビ割れがある場合は、水漏れや空気漏れの恐れがあるので、すぐ対応した方がよいそうです!
チリ切れはメーカーの保証対象。点検時で修理することに
ハウスメーカーの壁紙保証期間は2年。ということで、最近あった2年目点検時に、チリ切れを直してもらいました。コーキングという手法を使うことに。
ペースト状になっているコーキング剤をすき間に埋めて、ヘラや指でなぞります。すると、すき間にコーキング剤が埋まります。すき間がふさがったら、濡れた布ですっとふく。あとはしっかり乾燥。数時間で乾き、1日たてばしっかり固まります。
施工した業者によれば「すき間の周りをマスキングテープで囲って、コーキング剤を埋め、乾いてからテープをはがせば、DIY初心者でも簡単にきれいにできる」とのこと。
こちらが先ほどの玄関のチリ切れの、アフター写真。きれいに直ってよかった! 派遣された方は、ずっと上を向いての作業だったので、腕と首がさぞつらかったでしょう。
わが家の場合、チリ切れがあった場所は、天井とのすき間、部屋の角に集中していました。次に多かったのが、ドア枠や造作家具とのつなぎ目。
遠目には目立ちません。でも、キッチンを使うときや、ドアの開閉で、そこへ近づくと、やっぱり穴が気になっていました。とくに、キッチンの天板のチリ切れは、汚れが入り込まないかと心配もしていました。
長男は2段ベッドの上で寝ています。天井が近かったので、毎日天井のチリ切れが気になっていたよう。
とくにここはひどくて、ぐるりと全部チリ切れができていた場所。修繕後、「家が壊れてなくてよかった!」と喜んでいました(笑)。