施工に関するマイナス評価は要注意

工事現場
すべての画像を見る(全5枚)

しっかりチェックしたいのが、施工に関する口コミです。

「施工業者が現場で喫煙していた」「営業もプラン内容も満足していたが、施工が悪く、その後も対応が悪かった」。こういった施工に関する悪い口コミが複数ある会社は、避けた方がいいでしょう。

すべての現場で同じことが起きているとは限りません。ですが、施工に関する部分は、契約後に着工してからでなくてはわからない部分。

あと戻りできないタイミングで「やめておけばよかった」とならないためにも、こういった口コミが多く見受けられた場合は、候補からはずしたほうが無難です。

 

筆者が経験した施工会社のクレーム

外回りのリフォーム工事

私自身、リフォーム会社の営業として働いていた際、クライアントから施工についてのクレームをいただいたことが、何度もありました。その一例と裏事情を語りましょう。

 

●施工の多くは下請け業者が担っている

私が在籍していた会社では、施工は会社と契約を結ぶ工務店や職人、いわゆる下請けの業者が行っていました。こういったパターンは非常に多く、リフォーム会社で自社施工するケースはまれです。

会社では、それぞれの相手に対して、定めている現場のルールやマナーを伝える勉強会を行っています。また、施工管理を行う社員を現場に派遣して確認させることで、下請け業者が、会社のイメージを損なうことなく、施工を進められるようにしていました。

しかし、これらのことが徹底されていないケースが。さらには、現場に入る職人さんにルールを守る意識がない場合には、トラブルが発生することもあります。

 

●まさかの現場すっぽかし

戸建ての外装工事を請け負っていたときのことです。外壁の塗装工事を予定していた日にお客様から「だれも来ない」と電話が。施工業者からはなんも連絡がなく、私自身はそのとき別の現場に出ていました。

あわてて工務店の担当者に連絡を入れると、まさかの「今日は雨なので行きませんでした」という返答。確認したところ、工務店がある地域が悪天候だったため、外装工事はできないと判断し現場に行かなかったとのこと。

しかし、県境をまたいだ施工現場の周辺は快晴。施工するにはまったく問題がない状況でした。

施工予定日に現場へ行かないのならばせめて連絡がほしかった。そう思いつつ、お客様へ謝罪したことは忘れられません。

しっかり下請け業者を把握できていないと、起こりうるトラブルではあります。把握できていないことで、施工にムラがあったり、自分のルールで動いてしまったりする職人さんが出てくるのも事実。

言い方を変えると、一定水準のレベルに達している施工業者にしか依頼しないような、ちゃんと指導ができているリフォーム会社では、あまり起こりません。会社の指導がどこまで下請け業者へ浸透しているかが、じつは、先に述べたような施工に関する口コミの結果を左右してしていることが多いのです。

リフォーム会社選びは、規模や業態だけで決めると危険。口コミは、施工に関するものを要チェックというお話でした。

関連記事

中古マンション購入&リフォームトラブル集!不動産の現場担当者が語る残念な話マイホーム(中古マンション&戸建て)で2度のリノベーションを体験してみたアンガールズ田中のお宅訪問:原宿の中心、「なんか懐かしい〜」昭和感満載の戸建てリノベ