●住んでいる街の訪れたことがない場所にいくのも◎

ーー山脇さんはどうやってひとり旅のプランを立ててらっしゃいますか?

電車
飛騨高山まで、特急ひだで
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山脇:私はひとりでレンタカーとかできないので、基本的には公共の交通機関で移動できる、あるいは歩いて回れるようなところにしています。本にも書いたのですが、Googleマップに行きたいところを保存してあって、その中から場所を決めたら、どうやって行くか調べて、バスとか歩きとか電車とかで行けそうだと分かったら行く、という感じです。

公共の交通機関となると、まあまあな都会で、観光地になることが多いです。すごい秘境とかは私の場合はムリで、これまで友達や家族と行ったことのあるような観光地とか、京都みたいに全方位で観光客を受け入れているような、そういう懐の広い街に行くことが多いです。

ーー観光地だとガイドブックなども多数販売されていますが、そういうものも参考にしてから旅をした方がいいのでしょうか?

山脇:私は、旅行の1週間くらい前から行き先の歴史やその街が舞台の本などを読んでいきますね。ガイドブックは、海外行くときには少し見ますけど、日本国内はあんまり見ないかもしれません。ない。あそこもここもっていうより、「あのパン屋さんに行きたい」とか目的を持って行くので、そこをGoogleマップでマークして、周りになにがあるかな? とか探します。

ESSEさんもそうですけど、雑誌を見て興味のあるところがあったら、そのとき旅するつもりがなくても、そのままGoogleマップに入れて保存します。ときどき眺めてると、「ここ行きたいって思ってたんじゃない? 私」みたいな感じでプランができてくるんです。

――もし初心者向けの場所などあれば教えていただけますでしょうか?

山脇:気になるところに行くのがいちばんかな。たとえば、私は大学時代から東京都に住んでいて、世田谷とか目黒あたりはよく知っているのですが、谷根千(谷中、根津、千駄木)あたりは同じ東京でも詳しくないんですよね。それで1泊で行ってみたりします。わざわざ遠くじゃなくても、車で30分くらいの場所でもいいと思うんです。意外とご自分の住んでいる街でホテルに泊まったことってとかないと思うので、泊まってみるとか。

長崎の人なら佐世保とか諫早、仙台の方は気仙沼とか、山形の方は鶴岡とかに泊まってみるのはどうでしょう? 結構新鮮で、自分の住んでるところでも、意外となにも知らないなって思います。

6月20日公開予定の後編では、山脇さんにひとり旅での準備やNG事項、そしてご機嫌でいれるコツをお伺いしました。こちらもぜひお楽しみに!

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