テレワークに対応できるよう寝室に書斎コーナーをつくるプランが人気です。3年前に日刊住まいライターも小さな書斎スペースのある寝室と、子ども部屋が2つある間取りの家を建てました。しかし、子どもたちが自分たちの部屋でなくて、夫婦の寝室で一緒に寝るため、書斎スペースは有効に使えずじまい。そこで、子ども部屋を期間限定で書斎とすることにしました。
すべての画像を見る(全6枚)子どもの部屋はあるのに、親の個室はない間取りに
わが家は夫婦と娘2人(小学4年生と未就学児)の4人家族。3年前にハウスメーカーで家を建てました。家づくりでは、子どもたちが巣立ったあとのことも考えて、間取りを考えることに。
ひょっとすると子どもたちは、自宅から大学や職場に通うかもしれません。こちらの想定以上に、長く住み続ける可能性もあります。それでも、もし子どもが家を出た場合は、新たに「夫婦ふたりで快適に暮らせる家」を建てたいと思っています。
その場合、今の住まいを賃貸に出す可能性も。ですから、間取りをあまり個性的にしないように計画をしました。
そんな条件で決めた間取りは、1階にLDKと洋室(ピアノ用)、それに水回り(洗面所、浴室、トイレ)。2階に子ども部屋2つと、ウォークインクローゼットつきの寝室というプランです。
子どものための部屋はあるのに、親の部屋はない状態。よくある間取りだとは思います。なんだかんだいったものの、結局、「子どものための家」になっていて、なんとも言えない気持ちになります。
もっとも、個性的な間取りではない、という点では計画どおりかも。モデルルームでも、実際にこのような間取りになっていることは多いです。
寝室につくったテレワーク用の書斎コーナーも機能せず
夫はおもにテレワークでの勤務。必然的にパソコンでの仕事が多い状況です。やはり会社員である筆者は、平日の夜や休みの日、執筆のため自宅でパソコン作業することが多いという生活を送っています。
家づくりでは、「夫婦のどちらかがパソコン作業で使えるように」と2階の寝室の一角に小さな書斎スペースをつくりました。
しかし、実際にはあまり機能していません。寝室ではまだ子どもたちが一緒に寝ている状況なので、特別にスペースを用意したところで、同じ部屋では作業できないのです。
使っていない子ども部屋を、期間限定で夫婦の書斎に
間取りを変えることはできないので、筆者なりに工夫をすることにしました。LDK横の洋室にスタディスペースをつくったり、リビングの一角にカフェテーブルを置いたり。作業スペースを確保したのです。
当初は筆者と夫がそこを使っていました。しかし、次第に子どもたちが宿題や勉強をする、スタディースペースと化してしまいます。夫婦は結局、窮屈な思いで使うハメに。なかなかうまくいきません。
そこで筆者は、子どもが中学生になるまでの期間、子ども部屋を夫婦それぞれの書斎にすることにしました。
現在寝室は、子どもたちも一緒に寝ているので、実質夫婦の部屋とは言えません。それを逆手に取って、寝室を子ども部屋にしてしまったのです。
寝室は広くとってあるので、あいているスペースにオモチャなどを置く余裕はあります。そして使われていない2つ子ども部屋(洋室BとC)を、夫婦それぞれの書斎として使うという方法です。
長女は4年生ですから今から3年間、二女は未就学児なので7年間、書斎として使えます。そこで長く使える二女の部屋を夫の書斎に。
これで、使われていなかった子ども部屋問題も解消。夫もテレワークで背後にベッドが写り込まないかと、気にしていたストレスがなくなりました。