世の中にはたくさんのダイエット法がありますよね。数ある中でも話題になっているひとつが「肛筋ダイエット」。肛筋トレーナーである久嬢由起子さんに教わり、実際に挑戦してみました!

肛門を締めれば、全身が締まる!肛筋ダイエットにチャレンジ

エクササイズの様子
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●肛筋を鍛えればやせやすい体になる

「『肛筋』とは、肛門とその周りにある筋肉を指す造語。骨盤を支えるかなめであり、肛門を締めるようにすることで、鍛えられます」
久嬢さんはそう語ります。

まずは肛門にギュッと力を入れてください。肛筋を使っただけで、お尻、太もも、腹筋、背筋まで、力が入るのを感じられるでしょう。

「筋肉は重なりあって全身につながっているので、肛筋を鍛えることで骨盤周りの筋肉が刺激され、ゆがみが整えられます。とくに、全身の筋肉の70~80%を占めるお尻から太ももの筋肉を鍛えるので、代謝もアップ。やせやすく太りにくい体質に変わるんです。さらに肛門の柔軟性が増すことで、便が出やすくなり、便秘も改善! 肛筋を鍛えるだけで、美脚も、美尻も、美腹も叶いますよ」

1日24秒でできるストレッチを、まずは試してみましょう。

【肛筋ゆるゆるCheck!】

・肛門に力を入れられる

お尻の筋肉だけに力を入れずに、肛門に力を入れる

・肛門から力を抜ける

排便後の肛門をイメージして力を抜く

・尿道、膣、肛門を別々に締められる

尿道、膣、肛門の順に別々に力を入れて締める

・お尻でペンをはさめる

丸みのあるボールペンなどをお尻の間にはさむ

●お尻にペン。まずは感覚をつかもう!

ペンが落ちないように肛門を締めるのがポイント。はさんだペンが落ちてしまったら、お尻の筋肉だけしか使われていません。お尻の奥の筋肉を使って、肛門を締める意識で行いましょう。

背筋をすっと伸ばして自然に立つ様子
8秒×3回

1:背筋をすっと伸ばして自然に立つ

2:ペンをお尻の割れ目の奥までしっかりはさみ込んだら手を放し、お尻の力で8秒キープ。3回繰り返す。息を止めないように注意

●続けられれば、老廃物がすっきりする体に

感覚がつかめたら、動きを少し加えます。太ももから肩までの体幹の筋肉を鍛えることで基礎代謝が上がり、体内の老廃物がすっきりと排出できる体に。血流がよくなり、むくみも解消します。

ペンをお尻の割れ目にはさんでいる様子
8秒×3回

1:上の写真と同様にペンをはさむ

2:腕を前へ軽く伸ばし、背筋を伸ばしたままひざだけを曲げて腰を落としていく。きつくなる一歩手前まで落としたら8秒キープ。3回繰り返す

●筋肉が鍛えられ、下腹ぽっこりも解消

バランスをとりながら足踏みすることで、骨盤と太ももをつなぐ腸腰筋や腹直筋が働きます。骨盤周りの筋肉が効率よく鍛えられ、ゆがんだ骨盤が正しい位置に戻るため、下腹がペタンコに。

ペンをお尻の割れ目にはさんで足踏みする様子
8回×3セットペンが落ちたら拾って続けて

1:最初の写真と同様にペンをはさむ

2:腕を曲げて軽く振り、太ももを上げてその場で8回足踏み。3セット繰り返す

●【私たちもやってみました!】尻ペンが慣れたら効果も?

・子育ての合間に実践!猫背が改善し、下腹もすっきり

「猫背気味だった姿勢がよくなり、便秘も改善。下腹のポッコリが減った気がします。1回24秒なので、子育ての合間にもできました!」(Tさん・東京都・32歳)

・ペンがなくても肛筋を意識できるようになりました

「初日はペンが落ちてしまいましたが、徐々に落とす回数が減り、ペンなしでも肛筋を意識できるように。姿勢も便通もよくなりました」(Iさん・静岡県・40歳)

※持病のある方や、現在通院をされている方は、主治医と相談のうえ、お試しください。不調が出た場合はただちに中断し、医師に相談してください

<写真提供/後藤利江 取材・文/ESSE編集部>