●刻々と変わる手口について情報のアップデートを!

オレオレ詐欺
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――広域強盗事件に加えて、「オレオレ詐欺」に代表される特殊詐欺も増加しています。だまされないために、必要なことはありますか。

佐々木:対策としては、手口に関する情報を常にアップデートすることです。特殊詐欺に遭った人の大半は、「すでに特殊詐欺の存在を知っていた」という人ばかり。存在を知っていたにもかかわらずだまされてしまう理由は、特殊詐欺の手口のアップデートに追いついていないからです。

いまだに特殊詐欺といえば、オレオレ詐欺だけだと思っている人も少なくありませんが、特殊詐欺では、次から次へと新しくて巧妙な手口が生まれています。新しい手口を知らないと、どんなしっかりした人でもついだまされてしまいます。

●警察や公務員を名乗る特殊詐欺も増加

――最近の特殊詐欺にはどんな手口があるのでしょうか。

佐々木:従来のように、親族の名前をかたって送金させようとするものだけではなく、警察や税務署、市役所職員になりすましてお金をだまし取ろうとする詐欺も増えています。

「△△警察の者です」、「〇〇市役所の職員です」などと地元の警察署や役所名を出されると、普段は冷静で理知的な人でも、「この電話は特殊詐欺だ」というアンテナが立ちづらく、気がつけば相手の思うがままにお金を振り込んでしまう。最新の手口を知らない人であればだまされてしまいますが、事前にこういう手口があるという情報を知っていれば対策はできます。

著書『一家に一冊! 産と命を守る最新防犯マニュアル』(扶桑社刊)で紹介されているような詐欺被害などをはじめ、できるだけ自発的に最新情報を入手する習慣を心がけていただきたいです!