●きっかけは首筋のコブだった
すべての画像を見る(全3枚)そもそもなんで癌が発覚したかというと、風花が小学校に入学した6月のある朝、首筋にコブができてました。
痛みも何もないけどカッコ悪いので薬局へ行き、薬剤師さんにコブを治す薬を頂戴なと言ったら鼻で笑われ、すぐに病院へ行けと言われました。
目についた医院に入り、症状を言うと、お医者さんの目つきが変わり、今からすぐに画像診断専門の施設に行けと言われ、CTを撮りました。
1週間後に最初に行った医院に行くと、A病院とB病院どちらがいいと聞かれ、通いやすいA病院を選択すると「悪性リンパ腫の疑いが濃厚です」とA病院への紹介状を渡されました。その時お父さんは悪性リンパ腫がなんなのか、よくわかりませんでしたが、厄介なことになったなということは理解できました。
A病院で鼻の奥から細胞を採られたり、腰の骨の中の液を採られたりして、悪性リンパ腫のステージ4と診断された時は、2つの意味で驚きました。
1つ目はお父さんは仕事柄、年に2回健康診断を受診していたのに何の意味も無かったこと。
2つ目は癌の告知って、テレビドラマでは家族にするのに、実際には患者本人に天気の話でもするようなノリでするんだってこと。
お父さんは外見から攻撃性能に特化した人と思われがちだけど、RPGでは防御力から上げる堅守防衛型なんで、この時も色んな防衛策を練ってはいたんだけど、全部吹き飛ばされました。
癌告知の破壊力、半端ないっす。
このように防げないこともあるんだけど、悪い出来事に対応できる策はもっておいたほうがいいとおもいます。良い事がおきて喜ぶ準備も、余裕があれば是非。
(2022年3月12日配信 YouTube「ジャムミント」#5 余命宣告をうけた父が9歳の娘に伝えたい癌告知の裏側と3月11日の悲劇より)
『お父さんは、君のことが好きだったよ。「余命半年」の父が娘へ残すことば』は、余命宣告された加治川さんの葛藤や、癌になったからこそわかったことや伝えたいことがつづられています。加治川さんからの“いのちのメッセージ”を通して、家族の絆が強く感じる1冊です。