●「俺は一生ゲームをして暮らしていく」と言い放った二男が、勉強を始めたきっかけは…
――さらにみきママさんは、高校1年の二男にも「最近、学びへのやる気スイッチを押すことができたんですよ~!」と、笑顔で語ります。
みきママ:彼は中学受験で希望の学校へ入ったのですが、内部進学ならではの安心感も相まって、中学時代は趣味のゲームにとことんハマってしまって。そこまで好きならばと、『ゲーム実況してみたら』、『プログラマーやゲーム開発者という仕事もあるよね』など、ゲームを切り口に勉強をさせる方向へ持っていこうとするも、どれも大失敗。結局は、彼のゲーム漬け生活を、親の私が助長してしまう結果に(苦笑)。『俺は一生、ゲームだけして暮らしていくから』とか言われて。これは本当に悩みましたね~。
転機になったのは、なんと“自室の模様替え”。長男の大学入学祝いと同時に、息子たちの部屋を、少し大人っぽくしてあげようと思ったんですよね。そこで2人に『ベッドを新しくしてあげる』と、ニトリへ下見に連れて行ったんです。2人とも大喜びする中で、二男が10万円近くするベッドを欲しいと言いだして。わが家からしたら、相当な値段です。すかさず『なにもしないで10万もするベッドなんて買わないよ!』、買うときまでに、目標を決めときなさい!』と。ついでに『あのゲームだらけの部屋にベッド置ける? それに今の部屋ってさ、仲のいい子たちを気軽に呼べるような状態だったっけ?』と、さりげなく片づけの提案も(笑)。
すると二男なりに思うところがあったらしく…。『勉強、がんばります』『大学受験を見据えてやります』と。まさかこんなところに彼のやる気スイッチがあったとは! という感じでした。さらに『せっかく大学受験を目指すんなら、希望の学部も設定しなさい』と言ったら、『理工学部で勉強してみたい』という返事まで。二男の将来への目標がクリアになってきたことで、私自身もほっとしました!。
すべての画像を見る(全3枚)●長男、二男、長女。子どもの性格や成長過程に合わせて、学びへの誘導も変えています
――長男、二男、そして小学生の長女も含めて、みきママさんが心がけているのは、3人それぞれの個性を認め、接し方を微調整すること。
みきママ:長男はさりげなくプレッシャーを与えると伸びるタイプ。逆境にも強いほうかもしれません。大学受験前は、彼の話を聞きながら『本当に受かるの?!』とか、『油断してると成績落ちるよ!』など、わかりやすく背中を押していました。
二男は頭ごなしに勉強しろと言っても響かないし、親がはっぱをかけすぎると凹むタイプ。長男よりソフトな伝え方を心がけ、自分の失敗談をユーモアを交えながら惜しみなくさらしています。
そして長女は、3人の中で一番自由気ままというか。楽しいことが大好きなタイプで、隙をみてはtik tokを見ています(笑)。彼女の気質は大事にしつつ。まだ小学生ですし、たくさんの体験をさせて、彼女が好きなものを、彼女自身で見つけ出せるように見守っていきたいですね。
明日公開のインタビュー第2回では、みきママさんが息子たちにやらせてよかった習い事、そして受験前の食事づくりのコツについて伺います。