●あえて異性の作家の小説を読む

読書
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本を読むことも、対人想像力を育むためには欠かせません。読書は自分の知らない世界を知ることについても有効ですが、ここで強く推したいのはルポルタージュや紀行文や伝記などのノンフィクションではなく、フィクションのストーリーが展開する小説のジャンルです。

小説を読むことは、対人想像力を広げるために必須であると私は考えます。なぜなら小説は、単に世の中にはいろいろな人や世界があるという事実を知るだけに止まらず、登場人物に成りきる仮想体験ができるからです。

私は日々、多くの小説を読んでいます。それは自身の経験や、単に情報として事実を知ることだけでは限界があることを理解しているからです。

たとえば私は男性ですので、女性目線で物事を見ることはできません。そこで私は、意識して女性作家の小説を読むようにしています。英作家ヴァージニア・ウルフ(代表作『ダロウェイ夫人』)や、シャーロット・ブロンテ(同『ジェーン・エア』)、エミリー・ブロンテ(同『嵐が丘』)、米作家ルイーザ・メイ・オルコット(同『若草物語』)などの小説を読むことによって、女性はこういう感性で世界を見ているのかということが少しだけ分かり、自分に欠けている感性を補うことができるのです。

 

こちらでご紹介した以外にも、『もっと想像力を使いなさい』では、人間関係も、仕事もうまくいく想像力の鍛え方をご紹介しています。

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