●ヒーローには2種類あると思う

柄本さん
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――エースがご自身と似ているところと思うところはありますか?

柄本:ゲームが好きなところと戦えないところですね(笑)。

――ちなみに、実際にゾンビと遭遇したら、柄本さんはどうされるタイプだと思いますか?

柄本:これは絶対に考えるところですよね! 僕は最初に死んじゃうタイプのような気がするんですけど…。生き残るためにがんばるんだろうけど、戦わずして生き残る方法を考えると思うので、そこは微妙にエースと違うかもしれません。

――エースはヒーローに憧れていますが、柄本さんにとって「ヒーロー」とはどんな存在ですか?

柄本:僕の場合、ヒーローが2通り出てきちゃうんですけど、「なにも言わないヒーロー」と、「悟空みたいなヒーロー」。後者は想像しやすいと思うんですけど、なにも言わないヒーローは、今回の(主人公)響みたいな役柄につながるんだと思う。

苦悩するヒーローと苦悩しないヒーローがあって、響は苦悩するヒーロー。なんかこっちは難しいですよね。善悪がつけづらいし、どうすればそれがヒーローになるのかが難しい。もちろん見る人によって変わったりもしますね。でも、苦悩しないのはすごい楽。苦悩しないから、敵だって言えばすぐ敵になっちゃいますし。でも、その対比があって、僕の中にヒーロー像が二通りあるのはおもしろいな、と思っています。

――大人になってからいろんな考え方も変わっていったとは思うんですが、小さい頃と「ヒーロー」に対してのイメージは変わっていきましたか?

柄本:戦隊ものは観ていましたね。確か、僕が小学校のときに平成仮面ライダーがまた始まったくらいで、よく観ていたのを覚えています。ザ・ヒーローに憧れていた時期もあったと思います。

――ちなみに、柄本さんはどんなお子さんだったんですか?

柄本:僕はよくいじめられていた子でしたね。「強くなりたい」みたいなことはあんまり考えたことはなかったかもしれないですけど、(ヒーローに対して)なにかしらの憧れは少しあったのかなと思います。でも結構早めのタイミングで僕はジャッキー・チェンとかに憧れ始めたのでちょっとテイストが変わってるんですよね。