洗面台を造作すると、家の雰囲気になじんで、朝から気分が上がります。日刊住まいライターは、5年前に建てた注文住宅で洗面台を造作。木のカウンターに半埋め込み型ボウルと、一体型の水栓を採用しオリジナル感あふれる雰囲気に。家族みんなのお気に入りの場所になりました。
すべての画像を見る(全7枚)憧れていた木製カウンター×実験用シンクの組み合わせ
筆者は5年前に地元の工務店で注文住宅を建てました。延床26坪の小さな2階建て住宅に、夫と2歳になる娘と暮らしています。1階にはLDKと浴室・洗面などの水回り、2階には寝室やクローゼットがある間取りです。
筆者が憧れていた洗面台は、「木製カウンター×実験用シンク」という組み合わせ。実験用シンクには大小のサイズがありますが、洗濯の浸け置きなどの利便性や見た目の好みから、大きいサイズが希望でした。
しかし、カウンターの幅に対してシンクが大きく、ティッシュや洗面回りの小物を置けなくなると判明。すでに間取りは決定していたため、木製カウンターという条件はそのままに、別の洗面ボウルを探すことにしたのです。
選んだのは半埋め込み型の洗面ボウル
さまざまなメーカーから出されている洗面ボウル。設計士から実験用シンクに用途や見た目が近いのは「埋め込みタイプ」または「半埋め込みタイプ」と教えてもらいました。
2つのタイプに絞って理想に近いものを探し、決定したのがセラトレーディングの半埋め込み型洗面ボウル(型番:SB5109T/現在価格:税込み10万100円)です。
このボウルの特徴は以下の通りです。
・壁から離して設置するためボウルと壁につなぎ目ができない
・半埋め込みですっきりした見た目
・適度な深さがあるのにカウンター下のスペースもゆったり確保できる
・水栓と一体型も可能
シンプルで角ばったデザインが好みだったこともあり、ひと目見て即決しました。
水栓は壁づけと比較して立ち上がりタイプを選択
水栓もボウルと同じセラトレーディングから、シングルレバーの湯水混合水栓(型番:KW2191042Y/現在価格:税込み6万9300円)を採用しました。
ボウルと一体型の立ち上がり水栓は、濡れた手でレバーを操作してもボウルが水滴を受け止めてくれます。ただし、そのぶん水栓の根本に汚れがたまりやすくなります。
洗面ボウルを決める前、おしゃれで根元に汚れがたまらない壁づけ水栓も検討しました。しかし、カウンターに落ちる水を気にするより、陶器のボウルを掃除する方が筆者にとってはストレスフリーだと判断したのです。
コストはやや高め。でも建築費のなかでで調整できる範囲
洗面ボウル、水栓にかかった費用は当時の価格で18万円ほど。当初の見積もりより数万円アップしてしまいました。
ここにカウンターの材料費や工事費用などがプラスされるのですが、一般的なシステム洗面台が15万円~30万円と考えると、ほかの場所で減額調整できる範囲。なによりわが家らしいオリジナリティのある洗面台が、手に入る点が最大の魅力です。