●ママ友とレスの話に…「ピンクのオーラ、マジうざい」

産後一年が過ぎて私の体調も落ち着き、子どもも保育園に入って落ち着きを取り戻しつつあったころ。ママたちとの一緒にランチ会をしていて、ふと一人のママが「うち、ずっとレスでさぁ」と話し始めました。

ママ友
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「こっちが子育てと家事でいっぱいいっぱいになってへとへとになっている夜に、ピンク色のオーラをまとって近づいてくるの、マジでうざい」とか「自分はしたくないのに、夫からグイグイ来られるから、寝たふりしてごまかしてるけど本当に嫌だ」と。

ほかのママたちも産後のセックス拒否に賛同する人が多かったのですが、私は夫に逆のことしちゃっている…と思ってドキっとしました。

自分がバリバリ働く方だったので、夫の仕事事情はあまり考えることが少なかった私。SEとして朝から晩まで一生懸命働き、家に帰ってきてからも家事や育児にとても協力的な夫。浮気もしないし、お金も無駄遣いしないで、いつも家族のことが最優先。

レスの件で私は夫への不満を募らせていましたが、ほかの家庭の話を聞いて、よく考えたらレス以外はすごくいい夫なので、私は悪いことをしたなと反省しました。

●20年たった今もレスのまま。それでもいいと思えたのは…

夫と一緒に協力し合いながら子育てをして20年が過ぎ、わが子も今では立派な成人になりました。

夫婦

私たち夫婦は今も同じ寝室で寝ていますが、夫とは相変わらずレスのまま。女として、このまま人生を終えてしまうことにさみしさもありますが、夫とは肩を揉み合ったり、二人で外出するときは手をつないだり、スキンシップがまったくないわけではありません。自分の気持ちにだんだんと折り合いをつけることができました。
夫は夫なりに悩んでいるのかもしれません。妊活目的のセックスに失敗してしまったあの夜、プライドが傷ついてしまったのかもな…とも、今さらながら察しています。

そこを蒸し返すような話し合いをして解決を図るよりは、自然な流れでいつかまた触れ合いが戻ればいいなと思っています。

 

レスをレスのまま受け止めて、夫婦として仲よくしている加奈子さんの場合はこれで完結です。

◆次回のお話はこちら!

「ひとりでして」と寝る夫と、電話してきて勝手に激怒する義母:セックスレス・朋美さんの場合1

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