5.空気の流れを遮断する「気流止め」をする

空気の流れを遮断する「気流止め」
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気流止めとは壁内から、床下や天井裏への気流を止めること。空気そのものは断熱効果がありますが、温度差で気流が発生し、熱も移動してしまいます。そこで壁の上下、天井裏と床下につながる部分をふさいで空気の流れを遮断します。

新築はもちろん、断熱リフォームでも高い効果を生む手法で、コストのかけられない古い住宅の断熱リフォームの選択肢となっています。

 

6.輻射熱で暖める薪ストーブを設置

薪ストーブ

薪ストーブの輻射熱の暖かさは、冬の日だまりで太陽を浴びているような心地よさがあります。高断熱・高気密の住宅なら、輻射熱の届かない場所でも対流で暖められた空気が行き渡り、穏やかに家全体を暖めてくれます。

 

7.真冬でも15℃を下回らないG2グレードに

現行の省エネ基準の外皮性能グレードは寒冷地でおおむね10℃、それ以外の地域では8℃を下回らないこととしています。それが最低限度の基準値というわけです。

一方、快適に暮らすための断熱性能の目安を示すのがHEAT20と呼ばれる水準で、省エネ基準より高い断熱性能水準をG1、G2と2段階で表示しています。

G1は冬の寒冷地において場所・時間を問わず体感温度が概ね13℃を下回らないこととし、G2では同じく15℃を下回らないことと定めています。三浦さんの家はG2の断熱性能に当たります。

 

8.施工業者に気密測定を依頼

機器を用いて気密測定をしている様子
機器を用いて気密測定をしている様子

断熱性や気密性は完成すると見えない部分なので確認が難しい部分でもあります。そこで役立つのが気密測定です。

建物のC値が分かるので、気密測定を行っている施工者に依頼すれば気密性は担保されますし、断熱・気密施工の技量のバロメーターにもなります。

●C値【しーち】
C値は家全体で隙間がどのくらいあるかを表した数値です。隙間相当面積とも呼ばれ、隙間の合計面積(㎠)を建物の延床面積(㎡)で割って算出し、「㎠/㎡」という単位
で表します。数値が小さいほど優秀です。

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