築25年の小さな戸建てに家族4人で暮らす、整理収納アドバイザーの木村充子さん。家のリビングダイニングは、わずか7畳しかありません。家族みんなが過ごす場所なのに、なぜかいつもすっきり。それは、散らからないために、ひとつだけ実践していることがあるからだと言います。忙しい毎日を、すっきり暮らすための参考に!

すっきりとしたリビングダイニング
テーブルのような大きな平面の上にものがないと、リビングダイニングがすっきり見えるもの
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テーブルにものがないだけでLDは片づいて見える!

散らかっているダイニングテーブル
ダイニングテーブルやその周りにものがあると散らかって見えるもの。でも解消する方法はある!

筆者は夫と、大学生と高校生の2人の娘の4人家族。10年前に築15年の中古戸建に引っ越しました。

住み始めた家は狭小住宅。そのため、LDKではなく、リビングがないDKの間取りでした。さらにそのダイニングもわずか7畳。この7畳のスペースにソファとダイニングテーブルを置き、リビングダイニングとして使っています。

そんな狭いリビングダイニングには毎日家族が集まりますが、常にすっきりしています。そのために気をつけているのは、ダイニングテーブルにものを置いたままにしないことだけ。テーブルのような大きな平面の上にものがあると、リビングダイニング全体が散らかって見えるからです。

ではさっそく筆者が実践している、ダイニングテーブルにものを置いたままの状態がなくなる、工夫と収納のアイデアを紹介します。

 

つい持ち込みがちなものは手前でシャットアウト

外から帰ってきたときに、無意識にリビングダイニングに持ち込んでしまうものがあります。それはポストに入っていた不要なチラシ類と、着ていたアウター。その対策として以下の2つを実践しています。

 

●玄関に不要なチラシ類の置き場をつくる

玄関に紙ゴミ置き場をつくる

ダイニングテーブルの上につい置きがちなチラシやダイレクトメールは、玄関に紙ゴミ置き場(写真右上のファイルボックス)を設けて、LDに持ち込まないようにしています。

ポストから出したら玄関ですぐに仕分けをして、不要なものはこの紙ゴミ置き場へ。紙ゴミ置き場は玄関にあると、ゴミに出すときもスムーズです。

 

●コートやジャケットはLDの近くのフックにかける

リビングダイニングの近くにフックを設置

チェアにかけがちなコートやジャケット。そこでリビングダイニングの近くにフックを設置しました。帰宅したら一度ここにかけ、リビングダイニングで過ごしたあとでクローゼットに持っていきます。

 

書類やレシートは一時置き場に

書類やレシートなど、あとで整理する書類などを入れておくための一時置き場所があると、テーブルの上に置いたままにすることを防げます。

しかし、一時置き場所は目立つところに設けるとそこが散らかって見えてしまい、隠すと入れたものを忘れがちに。工夫が必要になってきます。

 

●一時置きの場所は食器棚に。バッグもここに!

食器棚に一時置きの場所をつくる

そこで筆者は、一時置き場所をキッチンの食器棚の中に設けました。扉を閉めれば隠れますが、頻繁にあけ閉めする場所なので忘れることはありません。

バッグを置く場所も食器棚の中に設けました。帰宅したらバッグはテーブルやソファの上に置かず、この場所にしまいます。

 

食器棚

書類の一時置き場所やバッグ置き場を設けた食器棚は25年前から使っています。当時に比べて現在は食器の数を減らしたため、下半分のスペースがあきました。そのため食器以外の収納にも、問題ありません。

 

散らかる常連、こまごましたものはすぐ戻せる場所に

いつもリビングダイニングにあるこまごましたものも、すぐに戻せるところに置き場所を決めておくと、ダイニングテーブルは散らかりません。筆者が実践しているのは以下の2つです。

 

●文房具や薬などの収納にも食器棚を活用する

文房具や薬は食器棚に

文房具や薬などのこまごましたものも、食器棚の引き出しにしまっています。自分も家族も無理なく戻すことができる場所を指定席にしました。

 

●リモコン、ティッシュ類は座ったまま手が届くところに

ソファ脇のサイドテーブル

リモコンやウェットティッシュは、ソファ脇のサイドテーブルにしまっています。ダイニングチェアからもソファからも、座ったままで手が届く場所です。