Sさんのエコな住まいのこだわりポイント7

Sさん夫妻が住まいに求めたのは、いつも心地よく過ごせて、自然体で暮らせる家。太陽の光を取り入れ、地元の杉材を用いるなど快適な環境づくりの工夫が随所にちりばめられています。

 

1.断熱材を随所に用いた高性能な空間

LDKから外を見る
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高気密・高断熱の住環境を重視したSさん。断熱材を随所に充填し、冷暖房機器の効率に配慮することで1年を通じて省エネルギーでまかなえる住まいを実現しました。「家じゅうが一定温度に保たれて快適です」。

 

2.オープンな間取りに適した床下エアコン

床下エアコンを設置

暖気は上昇することから、床下エアコンを設置して、格子状のガラリから吹き出す暖気と家全体への蓄熱を計画。高気密・高断熱の建物だから、この1台で冬場も暖かく快適に、省コストで暮らすことができています。

 

3.屋根材一体型の太陽光発電でZEHに

屋根材一体型の太陽光発電

屋根と太陽光パネルが一体化した「カナメソーラー」の太陽光発電システムを導入し、エコでお財布にやさしい「ZEH=ゼロエネルギー住宅」を実現。全面フラットな形状で、外観の美しさも損なうことがありません。

 

4.光をたっぷりと取り込み借景を楽しむ窓

大きな窓とスケルトン階段

スケルトン階段はSさんの希望のひとつ。周囲の景観を取り込むように大窓と組み合わせました。「季節ごとに移り変わる前面の山の景色は、生活の楽しい眺めです。ふと目にする緑は癒やしの要素でもあります」。

 

5.断熱性の高い窓で心地よい空間を実現

随所に窓を設置

冬場も暖かな日差しをたっぷりと取り込めるよう、随所に窓を設置。高断熱のエクセルシャノン社製「トリプルシャノンⅡX」を採用しました。「ポカポカと暖かな環境が整い、子どもも過ごしやすいようです」(妻)。

 

6.吹き抜け&大窓で南からの採光を確保

敷地形状に合わせて西南にL字型の窓を設置

光を十分に得られるよう、敷地形状に合わせて西南にL字型の窓を設置。吹き抜けで上下階がつながる、フルオープンな間取りを採用しました。窓に沿って設けた土間は、夏は子どものプール遊びに、冬は雪遊びに大活躍。

 

7.ビルボード+杉天井で音の悩みを解消

内装は秋田杉の白太「純白美人」

内装には、秋田杉ならではのやさしい色みの白太「純白美人」を使用。やわらかく繊細な素材感も特長で、ナチュラル感を演出しています。「高気密・高断熱住宅で悩ましい、反響音の軽減にも役立ちます」と西方さん。

 

間取り図と外観、周囲の環境について

●間取り図

間取り図

 

●外観

秋田杉の外皮「赤身」で仕上げた外観

 耐候性に優れた秋田杉の外皮「赤身」で仕上げた外観。腐朽を抑えるようにウッドロングエコ塗りをして、メンテナンスの負担を軽減。ウッドロングエコ塗装は杉のタンニンと反応し、日の当たる部分はグレーに変わり経年変化が楽しめます。

 

玄関前

玄関前には、夏に可憐な花が咲くシャラノキを植栽。