高騰する建築費。家づくりでトイレを2つつくるべきか悩む人は多いでしょう。2年前に大手ハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、1階と2階にトイレがある間取りに。その位置や色にもこだわったことで、とても満足しています。2つあれば、一時的に「体調を崩した家族専用」に、あるいは来客用にと使い分けも簡単。日頃感じるメリットについて語ります。
すべての画像を見る(全6枚)マイホーム購入を機にトイレが2か所の生活に
わが家は子ども2人(4歳、0歳)の4人家族。2年前に大手ハウスメーカーで家を建てました。間取りを検討するにあたり、トイレは1階と2階に計2か所採用。それまで住んでいた賃貸マンションでは、トイレは1か所。腹痛の場合でも、家族のトイレのタイミングを意識しなければならないため、かなり不便に感じていたからです。
マイホーム購入を機に「家にトイレが2か所」の生活になり、今はとても快適に。そこで、わが家のトイレの配置やこだわったこと、具体的な使い方などを紹介します。
トイレの位置は周囲のことが気にならない場所に
わが家のトイレのこだわりは「落ち着いて用を足せること」。ほかの人に急かされず、周囲のことが気にならないような場所に採用しました。
こちらが筆者の家の1階と2階の間取り。赤マルで囲んだ2つの場所にトイレがあります。
1階のトイレは、玄関を入った廊下の左側の扉の先にあります(写真上)。この場所は、リビング(写真右側の扉の先)とは廊下をはさんだ位置。トイレの両側は、玄関と階段で、居室ではない場所です。
階段下にトイレをつくることもできましたが、あえて採用しませんでした。というのも、わが家の階段はリビング内にあるので、リビングに人がいると、階段下のトイレでは落ち着いて使えないと考えたためです。
2階のトイレは、子ども部屋のクローゼットの隣の場所に。1つ空間をはさんでいるので、トイレに入っていても気にならず落ち着けます。
なお、2階に人がいて気になるなら、1階のトイレを使えば問題ありませんし、現状でもあえて別の階のトイレを使うこともあります。
白を基調にした家の中でトイレの床のみ茶色に
わが家は注文住宅。家を自由に設計できるので、部屋が広く感じられる「白」を基調にすることに。床も基本的に白色ですが、トイレの床には茶色を採用しました。木の落ち着いた色調にもひかれていたからです。そこで、失敗したときのリスクが少ない、トイレの床のみ、白ではなく茶色にしました。
個人的には落ち着いた雰囲気になったと感じています。トイレにこだわった「落ち着き」を、色によっても取り入れられたことはよかったと思います。
2つあれば体調の悪い家族用、来客用など使い分けOK
家族のみのときは、基本的に日中は1階のトイレを、夜中は2階のトイレ(写真)を使っています。
ただ、家族のうちだれかが体調を崩したときは、2階のトイレをその家族用に。来客時には、1階のトイレを来客用、2階のトイレを家族用と使い分けています。
家族のトイレのタイミングは重なる
マイホームに住み始めて2年がたちましたが、思いのほか家族のトイレのタイミングが重なることがわかりました。現在は家族4人のうち、0歳の子ども以外の3人がトイレを使い、ほぼ毎日のように、タイミングが重なります。
今後、下の子が成長したら、さらにトイレのタイミングが重なるだろうと思いますので、今以上にトイレが2か所ある恩恵を感じると思います。