●歯科・眼科・整形外科などの費用
すべての画像を見る(全4枚)歯科・眼科・整形外科にかかる費用も、治療目的かどうかで控除対象となる支払いが変わってきます。
虫歯・歯周病の治療費・レーシック・歯の矯正費用やインプラント代(治療目的)・白内障や緑内障の手術代・治療目的のあんまやマッサージ(有資格者による施術)は医療費控除の対象です。
一方、歯のホワイトニング費用・眼鏡やコンタクトレンズの購入費などは控除の対象外となります。
【控除対象になるもの】
虫歯や歯周病の治療費
治療のための歯の矯正費用
金やセラミックなど、高価な治療材料を使ったときの歯科治療費
歯科ローンを組んだときの借入金額
医師の処方せんがあるときの治療用メガネ費
レーシック、白内障、緑内障の手術代
治療目的のあんま、マッサージ、はり、きゅうなどで資格を持つ人に支払った施術費 など
【控除対象にならないもの】
美容目的の歯の矯正費用
歯石除去や歯のホワイトニング費用
歯科ローンを組んだときの金利、手数料
近眼・老眼のメガネやコンタクトレンズ費
予防のための眼科検診費
健康維持・疲労回復のための施術費用
無資格の人に支払ったマッサージ費用 など
●介護関連の費用
介護保険の利用で受けられる「介護保険サービス」の費用は、その多くが医療費控除の対象になりますが、控除対象になる範囲が限定されるものもあるので注意しましょう。
たとえば、看護や医療的な管理下における居宅系サービスや施設サービスを受けて支払った自己負担額・交通費・おむつ代は控除対象となります。
介護老人保健施設・指定介護療養型医療施設・介護医療院といった3つのサービスでは、介護費・食費・居住費が控除の対象です。他にも控除対象が限定されているものがあるので、以下の表を確認していきましょう。
【控除対象になるもの】
訪問看護や医師等による居宅療養管理指導の費用
訪問介護時の訪問入浴費用
訪問介護時の夜間対応型訪問介護の費用
医療機関でのデイサービス費
ショートステイの費用
通所リハビリテーション費用
訪問リハビリテーション費用
特別養護老人ホーム、指定密着型介護老人福祉施設のサービス費用の2分の1の金額
介護老人保健施設、指定介護療養型医療施設、介護医療院のサービス費用 など
【控除対象にならないもの】
生活援助中心型の訪問介護の費用
認知症高齢者グループホームの利用料
介護予防認知症対応型共同生活介護の費用
民間の有料老人ホームの利用料
看護師ではない訪問介護員による生活援助の費用
特別養護老人ホームなどでの日常生活費
福祉用具の貸与代 など
来年の確定申告まで、約3か月ほど猶予があります。今のうちに領収書の内訳を確認し、スムーズに申告できるようにしておきたいですね。