●初めの1か月は大変の連続だったけど…

ベッドで寝るピピ
浜島さんのベッドの枕元でお昼寝中。「反対側には息子がいるので、夏は彼らの体温で暑いです」
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今でこそ、穏やかな性格で聞き分けのいいピピですが、迎え入れた当初は大変なことの連続でした。ごはんを出すと器に顔をつっこんで、ウウゥーウウゥーと唸る。食べ終えた器をさげようとすると、手をかんでくる。それに食糞も…。

息子とピピ
ピピのまねをして、伏せのポーズをする息子。「ピピと息子はイチャイチャしないけど、仲良しです」

「リードを引っぱらずに飼い主の横を歩くリーダーウォークを教えたら、手をかむ回数がグッと減りました。ごはんを決まった時間にあげ、うんちをすぐ片づけたら食糞もなくなりました。初めの1か月は確かに手を焼いたけれど、お互いの心地よい距離を探るために必要な時間だったのかなと思います。いきなり家族にはなれないですよね」

浜島さんの願いは、保護犬という言葉が世の中からなくなること。

浜島さんとピピ
原稿執筆中に、足元にいるピピを抱っこしたところ。「なかなか書けないときに、『なんかいいアイデアない?』とピピに話しかけると、筆が進むんです」

「そのためにもまず、こんなにもかわいい子たちがたくさん、新しい家族を待っていることを伝えていきたいです。ピピとの出会いから、人が犬を選ぶのではなく、犬に人が選ばれていると感じるようになりました。どこかにひそんでいるその宝の縁を、ぜひ見つけてほしいなと思います」

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犬を飼いたいと思ったときに、ペットショップで「買う」だけでなく、保護犬を「迎える」という選択肢があるということを広く伝えたい。そんな思いから生まれたムックの第2弾。