私たち、人生やり残したことを始めてます!体験記(1)

「いろいろな人生を歩んできたけれど、やっぱりやりたかったことをやらずに後悔したくない」

そんな想いから実際に行動に移している2人にお話を伺いました。

 

●56歳で夫を残して単身上京。夢は広報の仕事を極めること

Kさん
Kさん(60歳)
すべての画像を見る(全3枚)

profile/Kさん(60歳)

フリーランスの広報。夫の転勤に伴い、大阪へ。3人の子ども、孫に恵まれる。単身上京してからは、月に1回、大阪へ戻って家族と過ごす。

 

「キャリアアップのため、56歳でひとり東京にやってきました」。そう出会った方々に自己紹介すると、皆さん、たいてい驚かれます。私は5年前、フリーランスの広報の仕事を極めるべく、大阪に夫を残して東京暮らしをスタートさせました。3人の子育てをやりきり、孫にも恵まれた今こそが、“私の働き盛り”の始まりだと思えたんです。家族はみんな応援してくれて、夫も「自分のことは自分でできるから、行っておいで」と快く送り出してくれました。
不安もありましたが、私のモットーは「やりたいことは自分でつかみ取る」こと。年齢的なことはあれど、全力で仕事に取り組めば、道は開けると信じていました。数年前は更年期にも悩まされ、大変なことも重なりました。でも、がむしゃらに向き合ってきたら、仕事も徐々に認めてもらい、大学の授業に広報に関する講師として教壇に立つご縁にも恵まれるようになったんです。
大阪と東京に拠点をもつことで、メリハリもつきました。東京で仕事に打ち込むぶん、大阪では家族との時間を大切にして、妻、母、そしておばあちゃんとして目いっぱい楽しんでいます。夫は自分のペースでのびのび暮らせているようで、夫婦仲も以前よりよくなっているように思います。
あと5年、いや10年はこんなふうに過ごしていけたら。「やりきった」と思えるまで、自分の可能性を試してみるつもりです。

 

●54歳で初登山に挑戦。体力づくりに励んでます。

登頂

profile/Tさん(56歳)

夫と長男の3人暮らし。同窓会で会った高校の友人の誘いで登山を開始。登山後、飲みに行くのも楽しみのひとつ。

登山を始める前は、「なぜあんな危険なところに挑むんだろう」と興味もなかったのに、人生ってわからないものですね。今は、月に一度は山に行き、頭の中は次の登山プランでいっぱい。すっかり山の魅力に取りつかれています。家族からは「夢中になれるものと出合えてよかったね」と言ってもらえます(笑)。
今までに登ったのは40座くらい。どの山も思い出深いけれど、とくに忘れられないのは北アルプスで初めて縦走をし、振り返ったら自分の歩いてきた道を全部見渡せた瞬間です。普段の仕事はルーティンワークばかりで、年齢的にも達成感を得る機会が減っていたんです。でも、山は自分の体を丸ごと使って挑戦しているという自信を与えてくれるきっかけに。苦しいけれど、味わい深い時間がそこにはあります。自然にあらがわずにありのままで生きる、本当に必要なものはそう多くはない…これらも私が山から学んだことです。
将来挑戦したいのが、北アルプスの最奥にあり、日本最後の秘境の地と呼ばれる「雲ノ平」に行くこと。子育て中はわんぱくに走り回っていた私ですが、まだまだ体力面での訓練は必要。その日のために、筋トレや、駅では階段を使うなどして体力づくりにも励んでいます。でも、焦らずゆっくり、無理はせず、が鉄則。私にとって「やり残したくない、やり続けたい」ことが登山ですから。

 

登頂時は達成感でいっぱい。苦労して登らないと見られない景色に出合えることが、なによりの醍醐味です。

 

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら