部屋にいても外からの視線が気になる。それならミラーレースカーテンを採用するという方法があります。家の性能に費用をかけ、外構は塀を設けないと、予算にメリハリをつけて家づくりに臨んだ日刊住まいライター。代わりに、リビングの大きな窓にミラーレースカーテンを採用しました。プライバシーがしっかり確保できて、結果に大満足。割りきってしまえば、家づくりのコストダウンにもなるアイデア、ぜひ参考に。
すべての画像を見る(全5枚)外からの視線対策にミラーレースカーテンを採用
筆者は2年前にハウスメーカーで家を建てました。家づくりにかかる費用は、断熱や全館空調システムなど、家の性能アップを優先したため、外構にはお金をかけられませんでした。
そのため、1階にあるリビングの大きな窓の外に塀がなく、その先は道路。道を歩く人から、室内が見えてやすい環境です。そこで採用したのが、ミラーレースカーテン。
ミラーレースカーテンとは、レースカーテンの裏側に光沢系の糸を織り込み、これが鏡(ミラー)のように日差しを反射して、外からの視線をさえぎってくれるカーテンのこと。
外から見るとまぶしく、室内の様子が見えませんが、室内からはレースカーテンと同じように外の景色が透けて見える優れものです。
ただし筆者は、それまでミラーレースカーテンを使ったことがなく、新居に引っ越したあとも慣れるまで苦労しました。というのも…。外からは家の中は見えていないと、頭でわかっていても、室内からは普通に見えます。
ですから、住み始めた当初は、人が通るたびに「家の中を見られているような視線」が気になり、ドレープカーテンを閉めたままにしていることも。ただ、2年も住むと、ミラーレースカーテンにも慣れ、外の様子はまったく気にならなくなりました。
ミラーレースカーテンは外からの視線をどれくらい防ぐ?
ミラーレースカーテンがあると、日中は外の景色が鏡のように反射するだけで、家の中までは見えません。一方で、室内からは外の様子がわかります。ただ、人の顔がはっきりわかるほどではありません。
外が暗くなってくるとミラー効果は薄れ、家の中がうっすら見えるように。わが家の室内の家具や人影が見えてしまいます。しかし、夜はドレープカーテンを閉めるので、実際に問題は感じていません。
なお、ミラーレースカーテンの透過度にはいろいろあります。透過度が低いと、外からの視線をより防ぐことに。ただし、家の中から外の状況は見えにくくなり、外からの採光性も下がります。自宅の庭や外の景観を楽しみたい人は、透過度の低いミラーレースカーテンは向いていないかもしれません。