人の気持ちに敏感で、自分より相手を優先させてしまう「いい人」は、人間関係に疲れがち。
自分を大切にしながら、ほどよい距離感で人とつき合う方法を人気カウンセラーの根本裕幸さんが教えてくれました。
職場で意見を求められたら…?自分がつらくならない対処法
すべての画像を見る(全2枚)上司や部下などさまざまな人間が集まる職場。人づき合いはもちろん“この仕事は自分に合っている?”という悩みも生まれがち。Q&A形式で、読者からのお悩みについてお答えします。
Q:意見を求められてもなにを言っていいかわからない
A:じつは自分に自信がある人。成功体験を重ねよう「本人に自覚はないかもしれませんが、こういう人は自信がないように見えて、じつは自分の意見には影響力があると思っているのです。だからこそ、場の空気を変えてしまうことに、戸惑いを感じてしまうのでしょう」
隠れた自信の芽を育て、恐れず意見を言えるようになるには、成功体験を積むことが大切だそう。
「人にどう思われるかが心配なら、初めに『とっぴな意見かもしれませんが』『場違いかもしれませんが』と前おきをしてから話してみませんか。ハードルが少し下がりますよ」
【意見がないあなたは…】
意見を言うのが怖いとか、なにを言ったらいいのかわからないのではなく、本当に「意見がない」場合。もしかしたら仕事に興味がなかったり、向いてなかったりするのかもしれません。
「『それでなにか問題が? 私は十分がんばってる!』と、心の中でつぶやいて、自分を肯定してみましょう。それが刺激剤となって、なにか意見が見つかるかもしれませんよ」
Q:上司がミスを指摘。まるで自分の人格が否定された気分に
A:自分を否定するあなた自身に気づいて!自分で自分を価値のない人間だと否定し、ダメな自分を必死で隠しながら生きている…。こうした人は他人にミスを指摘されると「化けの皮がはがれてしまった」と思って絶望してしまうそう。
「そんなときは『ミスをするほど苦手な仕事に取り組んでいる私はなんて偉いんだ!』と自分で自分をほめてみましょう。視点を変えて自分を評価することで、自己を肯定する気持ちが少しずつ高まっていきますよ」
<イラスト・漫画/とげとげ。 取材・文/ESSE編集部>