年齢を重ねるほど、お金の不安は出てくるもの。働き続ける体力や気力など、若い頃のようにはいかなくなるからです。そんなお金の不安について語ってくれたのは、59歳のブロガー・中道あんさん。現在、好きな仕事をしながら過ごしているという中道さんに、お金との向き合い方について教えてもらいました。

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中道あん
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50代の過ごし方が老後のお金の不安を左右する

私は55歳で起業しました。その前の10年ほどは、会社員をしていました。40代から50代前半は子どもの教育費などもかさんでなかなか貯金ができませんでしたが、定年までに1000万円を貯蓄することを目標にしていました。

定年後の再雇用制度もありましたが、大幅に減収になるだろうと予測していました。1000万円というのはある意味大台です。そこまで貯めることができたら、やりくりにも自信がつきますし、「この大台は死守したい」という気持が芽生えるだろうと思ったからです。

貯蓄1000万円のために、個人年金積立を始めたり、先取貯金で銀行積立や、無駄な支出を見直して、少額投資を始めました。まだ子どもの学費がかかるころは、年間100万円の貯金をするのは厳しかったです。でも、コツコツ貯めたおかげである程度まとまった貯蓄を持つことができました。

 

●50代を過ぎてから感じる「不安」とは?

ただ、50代を過ぎたころからだんだん体力的にも無理が効かなくなりました。女性にとっては、ちょうどゆらぎの時期で

「なんとなくやる気が起きない」

「家事や仕事中に突然ドキドキする」

「動作が鈍くなった気がする」

「単純ミスが増えた」

「漠然とした不安が時々押し寄せる」
など、40代にはなかった症状が現れて自分への自信もなくなってきます。

このまま、65歳まで働き続けるのは不安だ。と思うことが増えました。