●スポットクーラーのメリット・デメリット
すべての画像を見る(全8枚)すでに導入している現地の日本人は、「とにかく音がうるさい」と口をそろえるスポットクーラー。室内機と室外機が一体化している構造のために、運転音が大きくなってしまうようです。
そこで、商品選択の際には騒音値をチェックし、「音が静かで赤ちゃんもぐっすり」というようなうたい文句のあるものを探しました。これが大正解! コロナ禍のリモートワークが続く夫も私も、涼しい環境で音を気にせずに仕事ができます。
また、壁かけエアコンと比べてパワー不足というマイナス面のあるスポットクーラーのなかでも、できるだけ涼しくするために、給気用と排気用のダブルダクトのタイプをチョイス。窓にダクト接続用のパネルをはめ込み、2本のダクトをつなげます。現在は結露の排水の手間を減らせるノンドレンタイプが主流のようで、こうした機能もマストです。
以前はサーキュレーターのみだったわが家ですが、これからは暑さが年々ひどくなっているシアトルの夏も快適に過ごせそう。結局、夫のほうが喜んでスポットクーラーを活用していたくらいです。
ただ、日本人としてはやっぱり壁かけエアコンの威力を知るだけに、「ものたりない」というのが正直な感想。夏だけとはいえ、本体もダクトも部屋の一角を占拠することになり、場所を取り過ぎるのも困りものです。
トイレの高機能温水洗浄便座と同様に、壁かけエアコンもまた、アメリカ生活ではめったにお目にかかれない高級品です。コンパクトなポータブルクーラー(ミニエアコン)もありますが、それでは部屋全体を冷やせないんですよね。アメリカの古い家、とくにニューヨークなど東海岸でよく見られる固定式の窓用エアコンは比較的パワフルと聞きますが、わが家の窓の規格には合いませんでした。