ペットと暮らすためにこだわったポイント
すべての画像を見る(全28枚)保護ネコを家族に迎え入れた夫妻はまず、愛猫の生活環境を充実させることを重視。愛猫が家じゅうを自由に動き回れて、ストレスのない日々を送れるようにと考えました。
1.昼寝をしたり、まったりできる窓辺ベンチ(図面A)
夫妻が読書をしたり、ゆったりくつろぐように設けた窓辺のベンチは、ぽんずの定位置。「ぽんずがいつもそばにいて、安心しきっている顔を眺められるのは、至福のひとときです」。
2.気ままに動けるキャットウォーク&ステップ(図面B)
運動不足にならないよう、キャットステップとキャットウォークで高低差をつくり、上下運動ができるようにしました。高いところが好きなネコにはストレス解消にも役立ちます。
3.寝室への出入りを自由にするネコ用ドア(図面C)
寝室と子ども室のドアに、ネコが自由に出入りできる専用のドアを設置しました。「毎朝、おなかをすかせたぽんずが『朝ご飯の時間ですよ~』と起こしに来ます(笑)」と妻。
4.リビングの本棚の一部をネコの遊び場に(図面D)
夫妻念願のリビング本棚は、ぽんずの遊び場。棚の一部に穴を開けてキャットウォークとつなげているため、気の向くままに移動ができます。
「行動範囲が増えたことで、ぽんずにとって心身ともに理想的な環境になったかな」と妻。
5.ネコ用トイレは階段下に隠して収納(図面E)
ネコ用トイレは、デッドスペースとなりがちな階段下を活用して収納。床を一段下げて、ネコ砂の飛び散り防止に配慮しました。壁には消臭作用のあるクロスを採用しています。
6.ネコも人もリラックスできるサンルーム(図面F)
庭と対面するサンルームは、妻とぽんずのリラックススペース。
「私は、庭のグリーンを眺めながら音楽を聴いて、ぽんずは脇でお昼寝。穏やかな時間を過ごしています」(夫)。
間取り図と外観、周囲の環境について
●間取り図
「以前の家では、ぽんずが行き来できる範囲は限られていました。室内飼いという保護ネコを引き取る条件のなかで、ぽんずが不自由なく暮らせる環境を整えることが、家づくりのテーマのひとつだった」と妻。
また、夫妻ともに読書家であるため、蔵書を日々身近で眺め、手に取れるよう、リビングに大きな本棚を造作。隣接してサンルームをくつろぎの場として設けました。
●外観
外壁は、黒いサイディングの左右にオフホワイトの塗装を施したツートンカラー。高さと形状が異なる3つの箱が連なっているようで、落ち着きがありながら個性的なデザインに。
庭へ続くアプローチは、庭づくりのプロ「ガーデン&ファニチャーズ」に依頼して南仏風のイメージに。足元はレンガ敷き、その脇をスモークツリーやジューンベリー、ブルーベリーなど多彩なグリーンが彩ります。
玄関の位置は、以前の住まいとほぼ同じ位置に設置。既存の庭を生かしつつ、庭へのアプローチを設けて、新たな建物の顔を生み出しました。
既存の庭を引き継ぎつつ、ウッドチップを敷き、家庭菜園用のコーナーを設けて、憧れガーデンをつくりました。「ラズベリーなどは鳥と競争するように収穫しています。季節ごとに色を変え、実をつけるグリーンは季節ごとの楽しみをもたらしてくれます」と妻。