住まいとネコを研究して20年。愛玩動物飼養管理士の資格を持ち、ペット共生住宅の著作もある建築家の自邸を紹介します。暮らしているのは夫婦と娘、そして、2匹のネコと1匹の犬。「ネコが幸せでいると、飼い主も幸せな気分になれるもの」と、家の中にネコの街をつくるイメージで設計した住宅です。ペットが喜ぶ、たくさんの仕掛けは必見!

独特な屋根架構
独特な屋根架構は「ネコの街」の大通り。ネコたちはいつもここから見下ろしています
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家の中にネコの街が出現!アトリエつきの4層住宅

廣瀬さんの家 兵庫県 家族構成/夫53歳 妻48歳 長女17歳 ネコ2匹 犬1匹
設計/ファウナ・プラス・デザイン一級建築士事務所

アトリエから段差のつけられた立体的なコーナーを見る

玄関を入るとどこからともなく感じる視線。この家のネコたちが来客の様子を見下ろしているのです。

一級建築士のほかに愛玩動物飼養管理士の資格も持ち、ペット共生住宅の著作もある廣瀬慶二さんの自邸には、数々のアイデアとテクニックが駆使されています。

「犬やネコと暮らす家をつくるには彼らの特性を知ったうえで、適切な工夫をしてあげる必要があります。とくにネコの場合は完全室内飼育が基本なので、家の中はネコが生きる環境のすべてだと考えないと。そのためにはネコが楽しめるような『ネコの街』をつくってあげるのが望ましいと思います」(廣瀬さん)

この家ではネコも犬も人間も等しく快適に暮らすための権利が尊重され、その思想から数々のアイデアが生まれ、設計に生かされているのです。

 

1階のリビングでくつろぐ犬のアリス

1階のリビングでくつろぐ犬のアリス。犬は人間と同じ領域で生活しています

【動画】ネコがこんなところも歩ける!