大手キャリアのスマホ3台+タブレットを使って、通信費は2万5000円。
「ケータイ代はプラン変更や格安スマホへの乗り換えで、安くできます。家電量販店には大手キャリアと格安スマホのお店があるので、両方で相談を」
<check4 日用雑費>必要以上にストックを買い込んでしまう
よく使う日用品の安売りがあると必ず買って、家には在庫がいっぱい。雑貨の衝動買いも、出費を押し上げる原因に。
「買いすぎると出費が増えるうえ、使い方が雑になるのでムダです」
<check5 こづかい(妻)>習い事代+妻のこづかい、さらにランチ代を加えるとなんと6万円
習い事3万円とこづかい2万円、外食費からのランチ代1万円を合わせると、妻の支出が6万円にも!
「習い事を続けたいなら、ほかの支出を抑えて出費にメリハリをつけましょう」
FP前野さんが勧める支出の見える化の方法「幸せ温度計」とは?
出費は減らしたいけど、どこから手をつけていいのかわからないというYさん。削りやすい支出がひと目でわかる“幸せ温度計”をつくりましょう、と前野さんは提案します。
まず、ふせんに「住居費」「食費」などの費目を書きます。
「外食代は、『外食代』でも、『食費』や『レジャー費』でもOK。自分がわかりやすい費目を設定しましょう」
次に、紙に、優先したい費目順にふせんをはります。
「ポイントは、金額の多い、少ないではなく、『食費は家族の健康に大切だから上』など大事かどうかで考えること。普段なにげなく使っているお金に優先順位をつけることで、自分の価値観がハッキリします」
その上で、下位の費目からムダをチェック。
「こだわっていない費目なら、ストレスなく見直しが可能です。うまくいけば、大事な費目に予算を回せるのでモチベーションもアップ!」
<幸せ温度計のつくり方>
1:ふせん、紙、ペンを用意する
用意するのはたった3つだけ。
2:ふせん1枚につき支出1つを書き出す
住居費、食費、日用雑費、レジャー費など、支出を費目に分け、ふせん1枚につき1費目ずつ書き出します。
3:支出を書いたふせんを大事にしたい順に紙に並べる
大事な費目から、順にふせんを並べます。
「『住居費は高いから上』など金額の多寡でなく、重要性で考えて」
4:優先順位の低いものから家計を見直していく
優先順位の低い費目(最下段)から出費を見直します。
「大事な費目を削るよりストレスがなく、長続きします」
【改善への道】順位の低い支出を積極的にカットする
幸せ温度計をつくり、削りやすい支出がわかったら、具体的な行動に移します。
<日用雑貨>
●ストックは1つまでにし、予算は5000円に<-1.5万円の効果>
日用品のストックは1種類1つと決め、最後の1つの封を切ったら買いたすルールに。
「家族4人の日用雑費は、5000円が目安です。小物や雑貨の購入も、予算のなかで楽しんで」
<水道光熱費>
●シャワーはヘッドの止水ボタンを使って節水
止水ボタンがあるのに、流しっぱなしでシャワーを使っているYさん。
「ボタンを押すだけで節水できるので、ぜひ活用を。家族全員で気をつければ、水道代のカットが可能です」
●使っていない部屋の電気はこまめに消す
洗濯や掃除をするとき、つけっぱなしだったキッチンやリビングの電灯はこまめにスイッチオフ。
「小さな節約とバカにしがちですが、毎日のことだけに、意外な節電効果が」
●食洗機の使用回数を減らす
朝夕の1日2回、食洗機を使用。でも、食器が少ない朝は中がガラガラ。
「1日1回、夜にまとめて洗いましょう。電気代と水道代が半減します。朝、汚れが気になる食器は手洗いで」
●着るもので調整して家電に頼らない
朝夕肌寒くなったら、1枚多く羽織ったり、暖かいソックスを履いて対応。
「一度エアコンに頼ると、以降は春までつけ続けることに。使い始めを遅くするのが、光熱費カットのコツ」
<ガソリン代>
●近くの外出はクルマを使わずに徒歩か自転車に<-1000円の効果>
外出はほぼクルマを使い、徒歩10分のスーパーへもクルマで。
「近場は、徒歩か自転車で出かけましょう。ガソリン代が減って健康にも好影響、一石二鳥です」
<通信・新聞>
●ケータイはプランを見直して適正価格にする<-5000円の効果>
加入時のまま「かけ放題プラン」を継続しているものの、最近はライン利用が多い状況。
「『かけ放題プラン』を外すことを検討してみては。3台で5000円は安くなります」
<食費(外食費含む)>
●ママ友ランチは週1回1500円まで。こづかいでまかなう<-1万円の効果>
ママ友ランチは週1回に減らし、妻のこづかいから1回1500円×4週=6000円を予算化し、外食費を削減。
「プラス、化粧品代や美容院代などの予算が5000円。妻のこづかいは合計1万1000円に」
●宅配はストップし、弁当は手づくりする<-1万円の効果>
重複買いの原因になっている宅配はいったんストップ。塾の弁当は、自分の昼食の用意と一緒に手づくりすることに。
「2~3日に1度、予算を決めて買い物すれば、ついで買いも減らせます」