●朝粥のすすめ

こうして、私は優しい朝につつまれて、穏やかに一日をスタートできた。お昼も、お粥、晩もお粥。しばらくはお粥生活を続けるのだった。お粥はたくさん作りすぎずに、毎日できたてを食べるのが美味しいよね。

時には鰹節をたっぷりとかけお醤油をたらして、時には、海苔を水で柔らかくもどしてお粥にのっけていただく。毎日食べても全然飽きないなあ。

3日もすれば胃腸はすっかり回復をしてお肉や野菜も受け入れてくれるようになった。それにしても、朝粥はいいぞ。美味しいというベクトルでは測れない滋味がある。風邪をひいたときに母に作ってもらった思い出もプラスされているからだろう。

夏休みも終わり、学生のみなさんも心身ともに疲れやすい時期だと思う。食欲がなくて何も食べたくないときは、朝粥を炊いてみてほしい。元気に頑張ることだけが正解ではない。

「体」から一本線を引いたら「休」という漢字になるように、無理をしすぎないで、心身の声を聞き、受け止めてあげること、逃げてみることも一つの勇気だろうと思う。まずは、優しい食事でお腹と心を満たして、ゆっくりと今日という日に向かいましょう。