開放感やおしゃれなイメージから人気がある吹き抜け。デメリットについての声も、よく聞かれます。中古住宅をリノベーションした日刊住まいのライターは、デメリットがあることを知りつつ、あえて吹き抜けプランを採用。その理由と、実際に暮らしてみて感じたことについて紹介します。
すべての画像を見る(全8枚)中古住宅を購入してリノベーションした住まい
3年前に中古住宅を購入し、リノベーションをしたわが家。もともと、吹き抜けのある住まいにするという前提で、筆者は家づくりを進めました。
購入した住宅はコンパクトで、1階と2階をあわせた床面積は90㎡程度。吹き抜けはなし。そんなわけで、吹き抜けの工事は、リノベーションのときに行っています。
吹き抜けのメリットといえば、なんといっても開放感。実際に暮らしはじめてからも、天井が高いだけでこんなにも違うものかと、改めて実感しています。
ちなみに筆者の以前の住まいは、中古マンションをリノベーションしたもの。フルリノベーションで希望通りの間取りにしていました。
吹き抜けのメリットは開放感!
先ほども触れていますが、吹き抜けのメリットは、やはり開放感。わが家の吹き抜け部分は、6畳分とそこにつながる階段部分だけ。決して大きなものではありません。それでも、わが家のコンパクトな1階が、実際よりも広く感じられます。
吹き抜けに面した2階部分には、腰壁の代わりに、フラットバーによる手すりを設置。この周りは、半オープンなスペースです。おかげで、よりいっそう大きな一室空間をつくれています。
ちなみにこの半オープンのスペース、じつは寝室です。
1階から吹き抜けの窓を見上げると、空が見えることも大きなポイント。光を採り入れるだけでなく、空の景色を楽しめます。吹き抜けの開放感を演出するのには、欠かせない存在に。
この窓は、もともとのあった窓のサイズを変えて、新しく設置をしています。
やはり、よく言われるデメリットは感じる
吹き抜けのおかげで、コンパクトなわが家も開放感を得られています。しかし、正直に言うと、開放感以外に、目立ったメリットは思い浮かびません。
憧れだった吹き抜けは、リノベーション計画のなかでも、優先順位が高い存在でした。しかし、開放感というメリットが、どんなデメリットよりも上回っているだけで、決してデメリットがないわけではありません。
リノベーション計画のときから心配していたデメリットや、実際に今もストレスを感じる部分もあるのが、実際のところです。
空調が効きにくいため、シーリングファンを設置
リノベーションで吹き抜けを採用することで、まず感じたデメリットは、空調が効きにくいこと。
対策として、吹き抜けの天井にシーリングファンをつけて空気を循環させています。おかげで、夏も冬も過ごしづらいということはありません。ただ、光熱費は多くかかっているのが実際のところです。