夫婦が暮らす、わずか19坪の敷地にある3階建ての注文住宅事例です。眼下には住宅街が広がる高台という敷地条件を最大限に生かし、2階LDKには空に張り出しているようなテラスがあります。バスルームをいちばん眺めのいい3階にプランしました。見晴らしがよくて、実際の面積以上の豊かさを感じられる家です。
すべての画像を見る(全28枚)浴槽から見えるのは空だけ!心地よい風が抜けるバスルーム
Yさんの家 神奈川県 家族構成/夫40歳 妻38歳
設計/出原賢一、中村和基、高橋陽子(LEVEL Architects)
この家のこだわりポイント
- 1.眺望を生かした部屋と窓の計画
2.ミニマルデザインのすっきりしたインテリア
3.明るく眺めのよい浴室と水回り
4.実面積以上の広さを感じる
わが家のバスルーム8つの「こだわりポイント」
高台の眺望を存分に楽しむため、バスルームはもっとも見晴らしのいい最上階に配置。ブラインドなしでも人目が気にならない開放感やふたり並んで支度ができる洗面台の広さを確保。合理的な洗濯動線も実現しました。
リゾート地のホテルを思わせる御影石のフロア。リラックスした気分に浸れます。
BATHROOM DATA
・洗面ボウル:Tform CATALANO ADF70-2501
・洗面水栓:Tform ESSENCE FHT73-1905
・タンクレストイレ:TOTO GG
・浴槽:Tform KALDEWEI FLN72-4373
・シャワー水栓:Tform Grohtherm1000 FHT73-3001
・シャワーヘッド:Tform TENPESTA FHT73-3328
1.目隠しなしで開放感に浸れる高台3階のバスルーム
バスタブに浸かれば見えるのは空だけ。ブラインドなしでものぞかれる不安はありません。バルコニーの腰壁は、洗濯物が外から見えない130㎝の高さです。
2.トイレと洗面室をまとめて広さを確保
トイレには仕切りを設けず、洗面室と同室することで広さを確保しました。バスルームからの光がトイレにも洗面室にも行き渡り、湿気もこもらない快適な空間です。
3.洗濯機からバルコニーへの動線をスムーズに
バスタブを縦置きにしたことで、バルコニーへのスムーズな動線が生まれました。バルコニーに干した洗濯物が乾いたら、洗面室でたたみ、寝室のクローゼットへ。
4.ふたり並んで身支度ができる幅広ボウル
共働きゆえに、朝の身支度タイムがバッティングしてしまう夫妻。洗面台は、ふたり並んで使える幅100㎝と広めのものをセレクト。シンプルでフラットなデザインは掃除もラク。
5.明るく風が抜ける南面窓でカビ知らず
南西向きのバスルームは足元までの大きな引き違い窓で、光がたっぷり入ります。洗面室のドアも開けておけば風が抜けてカラッと乾くので、4年たってもカビとは無縁で清潔。
6.容量たっぷりですっきり収まる壁面収納
洗面室の壁面には、横幅いっぱいにつくりつけの収納棚を設置。雑貨類をきれいに収めて生活感をなくしました。洗面台の前面の扉にのみミラーを張り、トイレの上は白塗りにしてコストダウン。
7.FRPを磨いたなめらかな質感の壁・天井
FRP(繊維強化プラスチック)製の壁・天井は現場で職人が施工。一般的には繊維が浮き出てわずかに凸凹が残りますが、表面を削ったことでなめらかでミルキーな仕上がりに。
8.掃除がラクでナチュラルな御影石のタイル
洗面室と浴室の床は、ともに御影石貼りで連続感を出しました。浴室では表面に細かな凹凸をつけ、濡れたときの安全性に配慮。天然石特有のやわらかい表情がリゾート感を醸し出します。