●ものを減らして備える「減災対策」も必要
防災というとなにか非常用のもの、水、食品、トイレ、寝袋…など新たに購入することばかりに目が行きますが、じつは不用品を減らしておくということも重要。
たとえばこちらは令和元年東日本台風のとき、屋外のものが飛ばされたら危険と思って自宅内に屋外に置いておいたものを自宅内に入れたときの写真。
すべての画像を見る(全7枚)白い方の自転車はチェーンが壊れパンクもしていて、乗っていないにもかかわらず捨てることが面倒で放置していたもの。ラティス(木のフェンス)も同様。使っていないのに置く場所があるから…とほったらかしにしていましたが、そういうものでも台風時、風に飛ばされたら凶器になります。台風一過ののち、慌てて粗大ゴミの手配をし処分しました。
また地震のことを考えたら、高く積みあがった箱、廊下などに置きっぱなしのものはいざというときの脱出経路をふさいでしまうリスクもありますし、真夜中などは足を引っかけて転んでしまう恐れもあります。
歳を取ると、大きなものを捨てるのがおっくうになりがち。でも不用品を溜めておいてトクすることなんてなにもありません。まだ体が動くうちに、いらないものは処分しましょう。
命よりも「捨てられない」ものなんてありません。
なにかを買うだけでなく、減らすことも大切な防災です。
●防災備蓄3つのポイント
1:台風対策と地震対策では収納場所が違ってくる
2:防災グッズは持ち運べる重さにしておくこと
3:買いたすだけでなく減らすことで防災になる
自分の力では避けようがない自然災害。どうか「やっておけばよかった」と後悔しないよう、自分自身と大切な家族を守る対策をしてみてくださいね。