夏が本番。節電が叫ばれ、電気代上昇も気になりますが、健康のためにはエアコンを使用するべきところ。そこで、節約アドバイザーの丸山晴美さんに、がんばりすぎないエアコンの節電のコツを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)冷房の設定温度を1℃上げても快適に過ごす10のコツ
電気代の値上げが続いています。そして今年の夏は節電要請が出ており、これまで以上に節電を意識した生活を送る必要があると言えるでしょう。とは言え、無理な節電は熱中症や体調不良、集中力や作業効率の低下などを招いてしまうことも。エアコンを上手に使いながらこの夏を乗り越える節電のコツを紹介します。
(1) エアコンの設定温度は1℃上げ、扇風機を併用
エアコンの冷房運転は設定温度を1℃上げるようにしてみましょう。節電要請時の設定温度の目安は28℃ですが、人によって快適な室温は異なるものです。28℃設定が難しい場合は、今の設定温度から1℃上げることで約10%の節電効果が期待できます。
また扇風機を併用することで、床に溜まった冷気を攪拌(かくはん)し、扇風機の風が身体に当たることで涼しさを感じることができます。ちなみにわが家は29℃設定にして、扇風機を併用しています。30℃設定にしたらさすがに暑かったので29℃に戻しました。
(2) 窓対策をする
せっかく冷房を使っていても、窓対策をしていないと涼しさを感じにくくなってしまいます。窓から入ってくる熱は、よしずやすだれ、厚手の遮光、遮熱カーテンを閉めて防ぎましょう。特に西日が射す部屋は夕方ごろから室内の温度があがりやすく、エアコンの効きが悪くなるため、室外機に日除け+窓対策をしっかりと行うようにしましょう。
(3) フィルター掃除も忘れずにする
エアコンのフィルター清掃は2週間に1回程度行いましょう。汚れたままにしておくと、冷房効率が下がったり、電力消費量が増える原因にもなります。
(4) 湿度を調整する
湿度が高くなる日本の夏は、温度だけではなく湿度にも気を配りたいところです。ダイキンが行った調査によると、室内温度が28℃でも湿度を60%程度にコントロールすることで快適性が向上し、熱中症対策にもなるとされています。夏場の除湿には除湿器よりも、冷房運転が効果的です。冷房運転すると同時に除湿が行われるからです。弱冷房除湿よりも、冷房運転の方が除湿量が多いため、夏場は冷房運転を選択するのが快適に過ごすコツと言えるでしょう。
(5) 熱気がこもった部屋は熱を逃がしてからエアコンを使う
日中留守にして帰宅をすると、部屋に熱がこもって一刻も早くエアコンのスイッチをつけたくなりますが、一度窓をあけて換気扇やサーキュレーターをつけて、部屋の熱を逃がしてから冷房運転をするようにすると、効率的に部屋を冷やすことができます。
帰宅後窓をあけるなど換気をしながら、濡れタオルをジップ式の袋に入れて冷蔵庫で冷やしておいたもので身体をふき、汗をさっぱりさせつつ、身体の熱を冷ますのもおすすめです。