災害時に備えて普段から備蓄をしておくことはとても大切。そうわかっていながらも、ついあと回しにしてしまう人が多いのではないでしょうか。

防災士としても活動している芸人の赤プルさんも、以前はきっちりと備蓄の量を調節していましたが、続かずに挫折。その経験から、いまは無理なく続けられる備蓄の方法を考え実践しているそうです。詳しく伺いました。

赤プルさん
無理せず備蓄を続けるために心がけたいことは?
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長続きする備蓄は、普段から家にあるものを少し多めに用意するのがコツ

●水は2リットルと500ml両方あると便利

災害時、お水は飲料用、生活用水として、最低でも一人一日3リットルは必要といわれています。私は、その一週間分を備蓄することに。
わが家は、夫と私、それに2匹の猫で暮らしていますが、備蓄のお水を2リットルと500mlのペットボトルを組み合わせて用意しています。

水

もともとウォーターサーバーを使っていたのですが、被災時に電気が止まったときのことを考えて2リットルのペットボトルの購入にきり替えました。この普段使いの水がそのまま備蓄になっています。

これなら備蓄をしているという感覚は限りなく少なく、自然と災害に備えられました。もちろん、賞味期限前にきちんと消費しています。

また、500mlのお水も、3か月ごとを目安にまとめて買っています。2リットルのペットボトルは重いので、傷口などに水をかけたりするのには不向き。500mlの水はこの点とても便利です。

普段から出かけるときに持っていけるし、家にあると重宝しますよ。

ちなみに、わが家で飼っている猫のために、猫でも飲めるペット用の軟水も確保しています。備蓄量の目安は500mlのペットボトル5~6本程度。

備蓄をするのは大変なように感じますが、いざというときライフラインが止まったら、どこでお水をもらえますか?

運よく給水所が近くにあったとしても、水を運ぶのはかなりの重労働。被災しなくてもけっしてムダにならない水の備蓄は、ぜひ習慣化してみましょう。

●食料は自然解凍や水で調理できるものを中心に

食料の備蓄ですと、私が提案したいのは3日分の食料を、自然解凍や水で調理できるものを中心に準備すること。

これまでいろいろ試してみて、普段家でご飯を食べることが少ない私には、水のように消費しながら備蓄する、というサイクルがどうしても長続きしませんでした。
なのでなるべく賞味期限が長いもの、というのも条件です。

食料

私が今準備してるものはだいたいこんな感じです。

・フリーズドライのおみそ汁やスープ

・レトルトのカレー

・レンジで温めるご飯

・カップラーメン

・冷凍食品

以上のものを普段の買い物の際に、多めに購入することを習慣化しました。洗いものができなくなることを想定してのラインナップです。

ポイントは、普段から食べちゃうこと。「なくなる前に買いたす!」の意識で続けています。

以前はふせんをはったり、数も細かく管理してましたが、結局続きませんでした。皆さんも、できるだけ簡単で長続きする方法を模索してみてください。

アルファ米(炊いた後にすぐ乾燥させたお米。お湯か水を注ぐだけで食べられる状態になる)や乾パンといった、災害時を想定してつくられた食品もありますが、気づいたら消費期限がきれていた、ということがないように気をつけましょう。

また、忘れてはいけないのがガスコンロ。もちろん、冷凍食品のピラフやチャーハンは自然解凍でも食べられますし、カップラーメンやフリーズドライもお水で調理できないことはありません。

ですが、やっぱり温かいものを食べられると、精神的にとてもラクになりますよね。

水もレトルトの食品も普段から使う、もっていて損はないものですよね。これが災害時にとても大事な役目をしてくれます。ぜひ参考にしてみてくださいね!