●年齢を言い訳にせず、いくつになっても前のめりに生きていきたい
すべての画像を見る(全3枚)当時のチャレンジから、今に至るまでについて、小川さんはこう語ります。
「歳だからとか、もう体力的にとか、そう言ってしまったらそこでストップだな、って。それ以来、年齢で言い訳せずに挑戦するようにしています。
3年前には、梅沢富美男さんの明治座の舞台に呼んでいただいて、なんとオープニングでセンターに立って芸者さんの姿で踊ったんです。日本舞踊なんて文学座時代にもちょっとしかやっていなかったので、猛特訓をして。最初はお扇子の使い方も全然うまくできなくて、本当にできるのか不安でしたが、死に物狂いで練習しましたね。そのおかげで仕事の幅も広がりましたし、この歳でまだ役者としての引き出しを増やせたことに、本当に感謝です。
もちろん若い頃よりは体力的にきついのは事実ですし、体のメンテナンスは必要ですが、前のめりに生きていこうと日々意識しています」
●なにもしたくない日は、お総菜やつくりおきに頼ることも
そんな忙しいなかでも、しっかりと家事をこなす小川さん。自身のブログにもたびたび料理の写真を載せています。
「家事のなかでもとくに料理は好きだから、意外とストレス発散になっていますね。でも、なにもしたくないな~という日ももちろんありますよ。そういうときはお総菜やピザに頼ったり、余裕のあるときにつくりおきをしておいたのを使ったり。
どうしても気力がないときは、こっそり一人でゴディバのチョコレートを買ってきて食べて、3時間ぶっ通しで好きなドラマを見て、そういうことでチャージするとかね。もちろん、公演で家にいないときもありますから、夫婦で協力し合って家庭を回しています」
小川さんが今後目標にしているのは、『いくつになっても役者として声をかけていただくくことです』。
「劇場もジャンルも問わず、やっていきたいです。役者はどこの板に立っても役者だから、という心持ちでいたいんです。これは尊敬する女優・熊谷真実さんのスタンスでもあるのですが、私もそうありたいな、と。そうなれるように、いくつになっても自分を磨いていきたいと思っています」
【舞台情報】
ミュージカル「ざんねんないきもの事典 ~いきものたちの逆襲~」
2022年8月18日(木)~8月28日(日)池袋・あうるすぽっと
出演:眞嶋秀斗 前田隆太朗 坪倉康晴 田崎礼奈/矢島舞美/加藤啓 野口かおる/小川菜摘
原作:『ざんねんないきもの事典』 シリーズ(高橋書店)
脚本・作詞・演出:村上大樹(拙者ムニエル)
音楽:楠瀬拓哉
公式HP:https://zannen-stage.com/
公式twitter:@zannen_st