玄関横に設置された大容量の収納スペース「シューズクローゼット」。ゲタ箱とは異なり、靴以外のものも収納できるため、シューズクローゼットはあこがれの収納のひとつです。シューズクローゼットのある家に引っ越して15年。住宅収納スペシャリストでもある日刊住まいライターが、長年使ってみたからこそ感じる、シューズクローゼットのメリットとデメリットについて語ります。
すべての画像を見る(全5枚)シューズクローゼットの魅力は収納力。玄関もスッキリ
筆者宅のシューズクローゼットは、玄関の横の扉から入るウォークインタイプです。幅140×奥行85㎝で、コの字に収納棚が3つ設置されています。棚板は可動棚で10段あり、好きな高さに調節が可能です。棚にすべて靴を収納するとしたら100足程度は入ります。中は大人がひとりで入って動いても余裕があるサイズ感です。
シューズクローゼットのメリットは、靴以外のものも十分に入れられる収納力です。子どもが小さい頃は、ベビーカーや公園で使う外遊びグッズなども、置いていました。
現在は家族3人で40足程度の靴を収納し、あいたスペースには雨具や工具類、梱包セットなど玄関で使うものと、ビールや飲料水のストック、防災グッズを収納しています。
玄関で使うものを中にしまっておけるため、玄関がスッキリとし、広々と見えることもメリットです。
整理をサボると「収納力」がデメリットに
しかし、収納力はメリットであると同時に、デメリットでもあると感じました。なぜならば収納力があるがゆえに、ものを整理することをサボりがちになるからです。
引っ越しした当初は、靴を減らすことなく買いたしても、まだ収納スペースに余裕がありました。しかしいつの間にか、気づいたときにはシューズクローゼットがもので埋め尽くされ、とても使いにくくなっていたのです。
スペースに余裕があるなら、その分だけものを持つのはけっして悪くはないと思います。ですが、使いにくかったら本末転倒。ついものを増やしてしまいたくなる点には注意しなければなりません。