●ひとり暮らしならではのセーフティネットも

コロナ禍になる前は、年に1、2度は訪ねていたロンドン。それもなかなかできなくなりましたが、早くからパソコンやスマホに親しみ、ツイッターやLINEを使いこなせているおかげで、気軽にコミュニケーションがとれています。

「ツイッターもLINEも娘はいつもチェックしてくれています。私の生存確認ね。でも、いざという時のために、団地内の数人に娘とLINEでつながってもらってるんです。もし私に何かあったら、娘に連絡してね、と。もちろん、若い方ですよ。私より年上なんて、そうそういませんから(笑)」

一人暮らし
大崎さんの住まいは都営住宅(団地)。新築で入居しましたが、そろそろ19年が経ちます。
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また、鍵を預けている人もいるのだとか。毎日歩いているのに、姿をみかけなくなったら家を見に来てほしい、とお願いしてあります。元気だとはいえ、後期高齢者(大崎さんは「高貴香麗者」といいます)。いざというときのことも考えているのです。

「東日本大震災以降、お風呂に入るのも、午前中と決めました。10時ごろにウォーキングから帰ったら部屋の掃除をして、それから入るんです。夜停電になったら、動きが取りにくくなるでしょ」

お風呂に入る間は、脱衣所に置いたCDプレイヤーで好きな音楽を聞きます。BTS(韓国の男性アイドルグループ)も大好きで、彼らの曲を聞くときはiPhoneから。生活を楽しむことも忘れません。

「一日でも長く、元気に暮らしたい。けれど、娘にもお友達にも迷惑はかけたくない。せめてもの備えとして、それだけは考えるようにしています」

 

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