100㎡超のマンションリノベーション事例です。3LDKから2LDKに間取りを変更し、ゆったりとしたリビングダイニングを実現しています。回遊しやすい動線が生まれたことで、家事効率が大幅にアップしました。リビングの一角には、家事も仕事も効率よくこなせるワークスペースも。インテリアにはボタニカルな雰囲気を取り入れ、機能的でリラックスできる空間を目指しました。記事の最後には、ビフォアアフターの図面を掲載。
すべての画像を見る(全17枚)機能性とリラックス感を高めて在宅時間を快適に
●この家のプロフィール
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・Aさんの家 東京都
・家族構成:夫40代 妻40代 長女12歳
・築年数:39年(1983年築) 専有面積:101.98㎡
・工事費:約980万円(税・設計料込み)
・設計・施工:インテリックス空間設計
リノベーションは今回で2度目というAさん。「在宅勤務で家にいる時間が増えたので、インテリアはリラックスできるボタニカルな雰囲気にしたかったんです」と妻。
リビングダイニングをできるだけ広くしたいという希望に合わせて、隣接していた洋室とつなげて広々としたスペースを確保しました。角部屋で、南側と西側に掃き出し窓があるため、室内にたっぷり光が届きます。
「家事や片づけが苦手」という妻は、家事効率のアップや、片づいた状態を維持するための仕組みづくりにもこだわりました。
生活感が出やすいキッチンは、なるべくゲストの目に触れないようにしたい、とクローズに。100㎡というゆとりある空間をうまく活用し、自分たちのライフスタイルに合った、すっきりとした暮らしを実現させました。
細部にもこだわりを盛り込んだリビングダイニング
「ピクチャーフレームの中の絵を入れ替えるのが楽しい」という妻。ダイニングスペースの壁は上質感のあるクロスで仕上げ、間接照明も取りつけました。つくりつけのように見えるリビング収納は、じつはジャストサイズのものを購入して置いています。
植物を気兼ねなく置けるよう、窓際の床をフロアタイルで仕上げています。「グレー系と白で悩みましたが、建築士さんにすすめられた明るめの白にして正解でした」(妻)。
「家事も仕事も効率よくこなせるワークスペースの配置は、動線研究の成果」という妻。子ども部屋に近く、玄間からもリビングからもアクセスしやすいベストな場所に配置しました。小学校のプリント類の確認や保管もここで。
リビングダイニング入り口には、ガラス入りの引き戸を採用。閉めても圧迫感がなく、窓のない廊下や玄関に光を届けてくれます。エアコンを使用する季節は、冷暖房効率のアップにも貢献しています。