●6日分のお弁当をつくりおきして冷凍保存
―坂本選手は自炊されていますが、同じお弁当を複数つくって冷凍しておくと聞きました。すばらしいアイデアですよね。
「そうです。ネットで見たんですけど、これ考えた人天才って思って。同じお弁当箱を買いに行きました(同じサイズのお弁当箱を6つ買って、3種類のお弁当を2つずつつくり冷凍保存。食べたい時にレンジで温めるというスタイル)」
―お料理している時に、こだわっていることはありますか?
「私、白ご飯が大好きなんですけど、炊飯器で炊かないんですよ。鍋で炊いています。もちろん炊飯器だったら1プッシュで最後までできるんですけど、お鍋で炊いたらおこげができるので、ふふふ。それも含めて、手間ひまかけて白ご飯を炊き上げるっていうこだわりがあります。ほんっとうに白ご飯が大好きなんですよ。この間の誕生日プレゼントでも、一人、白米を送ってきた友達がいました(笑)」
―(笑)。
「渋すぎて、突っ込みました。『誰が誕生日プレゼントに白ご飯送ってくるねん』って。でも、すごく嬉しい、感謝」
―おこげが好きなんですか?
「いや、白ご飯自体が大好きなんです。お鍋だと、気持ちふっくら炊けている気がするんですよ。だから、好きなんです!!」
●得意料理は卵焼き
すべての画像を見る(全4枚)―おかずにこだわりは? 卵焼きが得意なんですよね。
「そうですね。小学校4年生の遠足の時に担任の先生から、お弁当の1品を必ず自分でつくってくるように、という宿題を出されて。それが今、得意料理になっているんです。卵焼きって、絶対お弁当に入っているじゃないですか。お母さんに教えてもらって、すごくはまって、そこから朝ご飯ではずっと毎回自分がつくってみんなで食べてきました。今でもお腹すいたら『卵焼き、焼こう』みたいな感じでつくっています」
―甘い派ですか?
「甘くない派です」
―何を入れてますか?
「だしと味の素です」
―卵焼きは、巻くもの? それともちゃちゃっと派?
「巻くものです」
―おー、すごーい、立派です!
「ありがとうございます!!」
―アスリートとして食事で気にしている部分は?
「あまり偏った食事をしないようにとは考えているので、野菜とかタンパク質を摂るようにしています。どうしてもお肉の料理が多くなっちゃうので、魚を摂るように意識しています。フィギュアスケートの選手が一番ビタミンDを摂っていないっていうデータがあるんですね。魚ならビタミンDも摂れるので、鮭とか、キノコ類も取り入れるようになりました」
ビタミンDは骨や筋肉を丈夫に保つのに欠かせない栄養素。五輪の記者会見では「終わったらレバーと砂肝を食べたい」と渋いチョイスが話題になった坂本選手ですが、これらもビタミンが豊富な食品です。
世界選手権金メダルの背景には、こうした地道な体力づくりがあったのですね。
坂本選手が北京五輪や世界選手権を振り返るロングインタビューは、5月17日発売の扶桑社ムック『フィギュアスケートLifeVol.27』(扶桑社ムック)に掲載。ぜひチェックしてみてくださいね。