●ブログを始めたことによる新たな気づき

ブログを書く中道さん
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「ブログを書くという作業で自分の考えをアウトプットすることにより、脳内がすごく整理されましたね。自分は何者かを、すごく考えるようになりました」

発信するということは、自分の意見を持つということ。だれのせいにもできないし、書くことで主体的に生きられるようになっていったといいます。自分の意見を持てるようになったのは、家族優先だった自分との決別でもありました。

ブログを通じて、さまざまな人の考え方にも触れることができ、「普通」という価値観は「とらわれている枠の中のことだけでは?」と思うようになりました。中道さんにとって発信は、「新しいことを知って学び、自分のことがよくわかる」という場に。

「もともと意見は持っていたのかもしれないですが“母親として”“妻として”といった自分自身がつくった枠組みや思い込みの中で生きていました。それが発信するようになって、賛否両論、意見をもらうことによって、自分というものがわかってきたんです。すごく成長できましたし、書き出して変われたと思いますね」

「自分はなにを大切にして生きていくのか?」を考え、後悔しないで生きるために。好きなことをやらずに「あのときやっておけばよかったな」と思う人生は40代まで。それと同じことをするのはやめようと決意したそうです。

●キーワードは能動的。今の暮らしは?

過去、これが私の一生だと半分諦めの境地だったところから、今では起業し、本を出版するなど夢をどんどん現実にしていく中道さん。すべては「人生は自分で変えられる」という思いからです。

「今は自分でライフスタイルを構築しています。犬と暮らし、自分の好きなように生きられる。受け身ではなく、能動的になんでも決められるようになりました。全部自分の責任だから、人のせいにもできない。だからこそ、自分のダメなところを認められるし、弱いところは助けてもらう、という人にもなれた気がします」

●「今までと同じ生活」の抜け方

もし、今「変えたいけど変わらない生活」に悩んでいる人がいるとしたら、まずは中道さんのように「書き出す」「アウトプットする」ということから始めてみてはいかがでしょうか。

「不満があれば、我慢せずにまずは言ってみてください。言える人と言えない人がいると思うのですが、そこを超えるのは勇気しかありません! 言ったら、良きにつけ悪しきにつけ、なにか変わります! 言わなかったら、不満はいつまでも消えず、今までと同じ生活ですよね」

「家族のための自分」から、ほんの少し踏み出して、自分自身と向き合ってみる。夢を見ることを諦めてしまいがちな50代でも、中道さんの生き方を参考にしてみると、なにか変えられそうな気がしてきます。まずは小さな勇気から、日々を変えてみませんか?

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