●うつが増えるのも春の特徴

じつはうつ傾向の人が増えるのもこの時季です。なぜなら日常的に抱えているストレスに加えて、気温や天気の変化に頻繁に対応しなければならないからです。うつ傾向の人は日常的に「不快な感覚」に対して敏感です。そのため、少しでも不調があるとそれが気になって仕方なくなります。その結果、そのことばかりを考えるようになり、さらにメンタルの調子を落としてしまうという結果につながっていきます。こうなるとますます状態は悪くなってしまいますよね。

これを避けるためにどうすればいいか?

これはいろんなところで言われているので、ご存知の方も多いと思いますが、「リラックスする時間を強制的に設けること」。これが一番効果的です。

自律神経が乱れている場合、体の緊張がありますからそれをほぐすことがよいです。そのためにできることとしては、「ゆっくり過ごす時間をつくる」「軽い運動をする」などがよいと言われています。半身浴やマッサージも効果的とされていますね。

 

●深い呼吸や、体を温めることも有効

ハーブティーと女性
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私の経験では「呼吸を整える」ことと「体を温める」ことが効果的だと思います。うつ傾向の人で呼吸の浅い人が結構いらっしゃるのですが、呼吸が浅いとそれを自律神経が補おうとしますから、どうしても乱れやすくなります。日頃から深い呼吸を意識するようにしてみてください。猫背になりやすい人は、その姿勢が原因で呼吸が浅くなりますから背筋を伸ばすことを意識するとよいでしょう。またアロマなど自分が好きなにおいを嗅ぐことで鼻孔が広がり自然と呼吸が深くなりますのでそういう環境をつくるのもよいでしょう。

体に関しては体質もあるので難しい面もありますが、やはり温かいものを口にするのがやりやすいです。ちなみに、私自身、自律神経が乱れて手足どころか体が異常なくらい冷たくなってしまったことがありました。もちろん体調は最悪でした。そのときはハーブティーを飲むことで改善していきました。「中から温める」というのは、結構正しいかも知れないと思った記憶があります。

 

いずれにしても早めに自分の不調に気づいて、できる範囲内で対応するのが望ましいです。ここを無理してしまうとそのまま不調が続くことにもなりかねません。そしてこれは忘れてはいけないことですが、不調が続くようであればお医者さんに診てもらうことも忘れないでください。

 

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