夫が職場でパワハラ被害にあったことがきっかけとなり、更年期や鬱の症状が出て夜の夫婦生活がなくなってしまったという瞳さん(仮名・55歳)のお話です。これから老後の話もしなきゃと思っていた矢先、夫がなんの相談もなくペットの犬を飼い始め、セックスレスが更に長引いてしまったそう。どのように状況を打開したのか、詳しく聞いてみました。

◆前回のお話はこちら!

50代のセックスレス。夫の更年期と鬱がきっかけだった<瞳さんの場合1>

セックスレス長期化の原因はペット。夫の愛情が犬へ一直線

私たち夫婦がセックスレスになっていた頃、なにも知らない息子夫婦がたびたび家に犬を連れて遊びに来ていました。たまにやってくる分にはかわいくていいけれど、実際に飼うとなったら、家は汚れるだろうし、散歩も大変だよなぁと思っていた矢先のことでした。

●夫が勝手に犬を買ってきてしまった

私には事前になんの相談もなく、夫がペットショップで犬を買ってきてしまったのです。もちろん私は猛反対。しかし、時すでに遅し。「自分のお金で、自分で全部環境を整えるから、なんとかなるさ!」といって、押しきられる形で犬との同居生活が始まりました。

●無計画な夫に不満爆発。犬のせいで寝室も別々に…

悩む夫
犬を飼ったことを後悔することも(※写真はイメージです。以下同じ)
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犬を飼ってから生活に我慢することが増えていきました。趣味だった日帰りの御朱印巡りや食べ歩きも、犬を家に置いて出かけづらくて。夫ひとりが世話をするといっても限界があり、私も結局手伝う時間が増え、自分の時間が削られていきました。

飼い始めた当初は、寝室には犬を入れないようにしようと話していたのに、気がつけば夫は犬と一緒に寝るように。そうするともうセックスどころではないですよね。

夫の愛を犬に取られたような気分で、ケンカの頻度も増えていきました。お互いのことを思いやれず、怒気がどんどん増していく中、夫から「こんなにケンカするなら、犬を飼わない方がよかった」と後悔する言葉を言われたことが一度だけあります。