3.家具+建具編:可動式にする、内窓をつくる…アイデアいろいろ

造作家具や建具など、ちょっとした工夫で省スペース化できたアイデア事例を一挙紹介。空間を広く演出できる定番アイテムといえばやっぱり「ガラス入りの室内窓」。建具の一部に透明な素材を活用するだけでも効果アリ。上級者に向けては「可動式」家具もおすすめ。使うときだけ動かせるので家の中がとてもすっきりします!

 

●潔い取捨選択を。カウンターテーブルで食事するのも楽しい!

カフェのようなおしゃれな空間
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既存の水回りの位置を変更してゆとりあるキッチン空間を創出する一方で、リビングとの間に高さ調整が可能なカウンターテーブルを造作。タモ材使用の幅広キッチンカウンターは食事をとるのにとても便利です。

ダイニングテーブルを置かない分スペースが増え、リビングをゆったりと使えるように。まるでカフェのようなおしゃれな空間に。

■DATA
I邸 東京都 家族構成:本人 築年数:18年 専有面積:55.40㎡ 設計・施工:リノデュース

 

●「透けて見える」から「広く感じられる」

透明な仕切り

リノベの際、LDKと廊下を隔てる扉として木枠&ガラスの引き戸を採用したお宅の事例。双方の気配を感じ取れる透明な仕切りにより、室内全体が広く見える効果を生んでいます。また、引き戸にしたことでスペースを広く使える利点も。

■DATA
Y邸 東京都 家族構成:夫妻 築年数:18年 専有面積:53.74㎡ 設計・施工:SHUKENRe

 

収納スペースがついた小上がり仕様の寝室

「飼っているネコが布団に上がらないように、寝室は独立空間にしたかった」と妻。そこでこの事例では、収納スペースがついた小上がり仕様の寝室を配し、LDKと廊下に面した2面の壁に大型のガラス入り室内窓を設置しました。とくにLDK側から眺めた際の圧迫感が大幅に軽減され、床面積以上の広さを感じられます。

■DATA
S邸 東京都 家族構成:夫婦 築年数:34年 専有面積:45.65㎡ 設計・施工:リノベる。

 

●天井まで届くハイドアは開放感の演出に抜群

玄関はハイドアの収納に

玄関スペースで注目したいのは、廊下に2枚並んだドアの形状。壁にドア枠をつくらず、扉を床から天井まで伸ばした「ハイドア」が採用されています。ハイドアの利点は、垂直方向を強調することで空間全体をすっきり、かつ広く見せる効果があること。さらに右手のミラー扉(シューズボックス)も、天井に届くハイドア仕様。開放的な玄関を実現しました。

■DATA
A邸 東京都 家族構成:本人 築年数:40年 専有面積:45.00㎡ 設計・施工:マイリノbyグローバルベイス

 

●「使うときだけ動かせる」移動家具で省スペース化が図れます

可動式家具

使うときだけ動かせる可動式家具。省スペースのアイデアとして秀逸なものを紹介。2つに分割が可能で、片方をキャスターつきにした、移動もラクな可動式小上がりをリビングダイニング に設置しました。

 

可動式家具でつくった小上がり

畳の下は大容量の収納となっていて、寝具などを収納しています。

 

可動式家具なら、シーンによってさまざまな使い方ができる

シーンによってさまざまな使い方ができるのがうれしい!

■DATA
S邸 東京都 家族構成:本人・母・長男 築年数:25年 専有面積:55.67m² 設計・施工:リノベる。

 

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