子どもが同居していて大人数で暮らしているときと、夫婦ふたりでの生活では、必要な道具が違います。「子どもたちが独立したのを機に、いちばん先に替えたのが冷蔵庫」だったという、ライフオーガナイザーで整理収納のプロ、田川瑞枝さん。大型のファミリータイプから、ひとり暮らしサイズに替えて2年が過ぎた今、日々感じているメリットとデメリット、そして工夫している使い方を振り返ります。
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冷凍庫が大きめの小型サイズに置き換え
冷蔵庫の電気代の節約には、7割収納がおすすめ。そう、耳にしていたこともあり、子どもと一緒に暮らしていたときから、冷蔵庫の中身は7割を目安にすることを実践していました。子どもから「うちの冷蔵庫、なにも入ってないね」と言われるくらい、中がスカスカのときも。大型冷蔵庫である必要性を、疑問視するくらいでした。
そこで、夫婦ふたり暮らしになったタイミングで、とりあえず夫が単身赴任時代に使っていた小型冷蔵庫に置き換えることに。結果的に、まったく問題なく生活しています。それが上の写真の、ツインバード「ハーフ&ハーフ146L」。冷凍室が大きめで、野菜室のない2ドアタイプの小型冷蔵庫です。
下ごしらえした食材を冷凍したり、レンチンで食べられる冷凍食品を常備したりする機会が増えるなど、これからの暮らしを考えると、冷凍室が大きめなものが、ちょうどいいかなと思いました。
小型なら置き場所を選ばない
冷蔵庫の位置は意外と重要です。大型の場合、キッチンの間取りやスペースの関係で、置き場所が決められがち。でも、小型サイズならどこに置いてもジャマになりにくいのがメリットです。
キッチンの手前に大型の冷蔵庫があると、圧迫感が出ることもありますが、小型なら問題なし。わが家の場合、いちばんリビング寄りの場所に置いているので、夫婦で飲みものをとり出すときも、キッチンの奥まで行くことなく動線がスムーズです。
シンクの真後ろにあると予想以上に便利!
設置した位置は、シンクと対面した場所。まさにベストポジションでした。取り出した野菜をシンク内に置いて洗えるし、作業台に食材をさっと置けるため、家事動線としても使いやすいです。
冷蔵庫をサイズダウンしたら収納場所が増えた
これまで収納棚の中に、食器や家電をぎゅうぎゅうに詰めていました。しかし、冷蔵庫が小さくなってスペースがあいた分、小さな棚を置きました。行き場のなかった鍋やポットを置く場所ができ、出し入れのしやすさはもちろん、インテリア的にもスッキリ。
ホコリがたまりやすい冷蔵庫の上の掃除がラクなのも、背の低い小型ならではのメリットです。