片づけても片づけても、またすぐに散らかってしまう…。そんなストレスを感じていませんか?
ライフオーガナイザーの田川瑞枝さんによると、片づけられない人の多くに、ある共通点があるといいます。それを解消することで、片づけられる体質に。
意外なほど簡単な、片づけの3ステップを教わりました。
ものの定位置を決めて、スムーズに片づける!ポイントは「使う場所」の近くに置くこと
ものが片づかないのには理由があります。それは、「ものの置き場が決まっていない」から。
片づけの仕事で個人宅にお伺いする際、「これを戻す場所はどこですか?」と尋ねても、「この辺です」とあやふやなことがとても多いのです。
「とりあえず置いている」仮の場所がなんとなく定位置になっていると、雑多な印象になり、片づいていないと悩む原因になります。
そこで今回は、片づけが苦手な方も無理なく片づけられる極意をお伝えします。
とても簡単なことなので、できている方は「なんだこんなこと」と思われますが、習慣にならないと難しいのです。これができればもう片づけなくてもよくなるはずです。
●ステップ1 ものの定位置(もののベッド)を決める!
片づけるためには、ひとつひとつに帰る場所(私はこれを「もののベッド」と呼んでいます)をきちんと用意しておく必要があります。
片づけようと思っても、実際、そのものをどこに戻すかわからないと戻せません。
よくお母さんがお子さんに「片づけなさい」と言いますが、場所が決まっているかというと、どうもあやふやなのです。それではお子さんも戻せません。
戻すべき場所がよくわからないという方は、ここにあれば便利、という場所を見つけるといいですね。その場所に、もの1個分のスペース(ベッド)を確保するのが、片づけのスタートになります。
たとえば、ホチキスの定位置を考えてみましょう。ホチキスを使う場所がリビング、玄関、子ども部屋であれば、3つのホチキスを、使う場所ごとに1個ずつ置くのです。これで戻す時間が短くなり、片づけが億劫にならなくなります。
●ステップ2 ちょい置きをやめて、片づけアクションを減らす!
「ちょっとここに置こう」という軽い気持ちが、「あとで戻す=片づける」という二度手間を引き起こしています。片づけなくてはならない状態を自分でつくってしまっているのです。
脱いだ服をイスの背にかけるのも、ハンガーにかけるのも、同じ1度の行為です。ハンガーにかければ、あとで片づけるアクションがなくなります。
ちょい置きが定位置になってしまう方は、そこが置きやすい場所なのかもしれません。それなら、そこにもののベッドをつくってもいいのです。ただ、イスの背もたれは服を置くのが役目ではないので工夫が必要です。
●ステップ3 使ったら、定位置に戻す!
その2と関連しますが、使い終わったらそのものの仕事は終わります。すぐにベッドに戻してあげましょう。戻す場所が決まっていれば無理なく戻せます。
ただ、このシンプルな行動がいちばん難しいのです。
ものの置き場所がわかっていると、使うときもすぐに取り出せます。ものを管理するということは、なにをいくつもっているかを把握し、どこにあるのかすぐに思い出せる状態のことをいいます。
管理しきれないほどのものをもっていると、使うとき・戻すときに迷ってしまい、結果使ったら戻すという習慣がつかなくなるのです。
「使ったものをちょい置きせずに、ものの帰る場所に戻す」
これを習慣にすることで、片づけに悩まなくてもよくなります。慣れないうちは難しいですが、意識して自分に少し負荷をかけることで、片づけが習慣になっていきますよ。