2016年4月14日に発生した熊本地震から今年4月で6年が経とうとしています。「幸い大きな地震はないものの、2020年には人吉市の豪雨災害や、大型台風が熊本県に上陸するなど、自然災害の多さを感じています」と話すのは、熊本市東区在住の主婦・ライター、松野久美さん。
また、1月17日は阪神淡路大震災から27年。今回は、日頃からやっておきたい備蓄や防災グッズの見直しについて、実践していることについて教えてもらいました。

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家族が増えて防災グッズを見直し。
過去の経験も生かしたもの選び

2016年熊本地震で被災し、自宅の断水と停電を経験しました。本震のあとに自宅が断水。そのときに、前震があった時点でお風呂に水を貯めておけばよかった…と大後悔。

防災グッズ
防災グッズの一部。リビングにある押し入れの下段、手の届く位置に
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いざというときのために防災グッズを準備しておくのは大事なこと。しかし、家族構成や住まいが変わると、非常時に必要なものや置き場所も変わってきますよね。私も子どもが生まれて住まいも変わったので、これを機に“わが家の防災グッズ”を見直しました。

●ライフスタイルに合わせて防災グッズも変化

災害時、コンビニやスーパーの棚からは飲み物と食べ物があっという間に消えていき、すごく不安になったのを覚えています。避難生活の経験では、
(1) 飲み水の備え
(2) 普段と変わらない食事
(3) お風呂に水を貯めておくこと

この3つが大事だと実感しました。しかし、今まで夫とふたりだった生活に子どもが加わったことで、暮らしも食べ物もかなり変化。

子どものための防災グッズ

そこで、当時とくに必要性を感じた水と、子どもにまつわるグッズについてわが家にはなにがどれくらい必要か、改めて考えてみました!

●被災時に役立つ“水”まわりのグッズ

【蛇口つきのポリタンク(20L)】

蛇口つきのポリタンク
1つは100円ショップにて200円で購入

この防災グッズのポイントは、蛇口をひねれば簡単に水が出せるところと折りたためば収納時もかさばらないところ。2020年に大型台風が来たときも断水に備えてキッチンと洗面所で使いました。

手や食材を洗ったり、ペットボトルに飲料用の水を入れたりするのに使い勝手がよかったです! 最近は100円ショップでもサイズや形が豊富にそろっているので、普段のお買い物のついでに購入しておくのが安心です。

【給水を受けるときに使いたい、水を持ち運ぶ用の台車】

台車
対荷重はひとつ80kg。連結したら安定感がアップしました

熊本地震で給水を受ける際、バケツいっぱいに入った水を台車で持ち運ぶ人を見かけました。幸い避難先の義姉宅と給水場所が近かったので水の入ったペットボトル数本を持ち帰るのは大変ではありませんでしたが、ポリタンク約20kgの水を持ち運ぶのは決して楽ではありません。

対荷重が80kgある、無印良品の「縦にも横にも連結できるポリプロピレン平台車」を購入しました。ひとつだとポリタンクとのサイズがギリギリだったので、ふたつゲット。

連結する台車
ポリタンクをふたつ乗せるときは横に連結

くぼみと突起の部分を重ね合わせれば簡単に連結でき、家の中でも重たいものを乗せたまま保管できるなど、普段も使えるところが魅力です。

台車の置き場

わが家では現在、プリンター置き場として活用しています。