●会いたい人には会っておこう

11月、感染者0が続いていたのでそろそろ施設にいる祖母に会えるだろうと施設に連絡してみたが、県外はおろか市外に住む家族も会うことができないという。

もしも…のときのリスクを考えた施設側の気持ちもよく分かる。でも、もうじき94歳になる祖母の砂時計を思うと、このまま私は会えないのではないかともどかしい気持ちになる。自由とか、人が社会の中で生きるとは何かを考えた二年だった。

旅行中「どちらから来られたんですか?」と言われて「東京です」と言うのをためらったこともあった。困惑されることがあったからだ。その人に持病があったり、高齢の家族がいたのかもしれないと考えると、仕方のない反応だなとも思う。

いろいろ想像しながら、お互いを気遣いながら暮らしていこうという、そのためのシトラスリボンなのだな。だから、帰ってもいいはず。いいはずなんだよね。でも、やっぱり、帰るとしても家族以外には報告せず、こそこそしてしまうのはどこかで面倒くささを想像してしまうからだ。そうすると今年も正月は帰れない方向になっていくわけで。

でもね、今は今しかないので、すきを見て会いたい人には会って、見たい映画やライブは見ておこう。時に、どうにもならんこともあるからこそ、どうにかできることは叶えておこう。できる範囲で後悔のない人生を歩こう。周りの人を大切にしながら、来年も全力で生きよう。書きながら、そんなことを思いましたよ。みなさん、今年も読んでくれてありがとう。来年もどうぞよろしくね。よいお年をー!