Q8 移住先の住居の満足度と、その理由は?
お気に入りの景色に囲まれた広い住居を選んでいる人が多く、満足度は高め。古民家の人気が高く、「古民家を借りられなかった」という理由で満足度が低い人も。
「満足度5。美しい駿河湾と富士山が見えるうえ、山のふもとなのでとても静かです」 （静岡県沼津市・榎昭裕さん）
「満足度4。古民家に住んでいます。寒かったり虫が入ったりと不満もありますが、好きなように手を加えることができているので、満足が不満を上回っています」（中国・Iさん）
「満足度4。景色がよくて、とても静かです。庭から満天の星が見えたり、野生のキツネに出会えたり、感動することがたくさん。豪雪地なので、冬の除雪の大変さや、ストーブの灯油代がかかるなどのデメリットもありますが、近所の人が知り合いというところも安心感があります」（岩手県西和賀町・門馬由佳さん）
「満足度4。少し寒いですが、自分たちで少しずつリノベーションをして理想をかなえようとしています」（長野県下諏訪町・今野由香里さん）
「満足度3。古民家で風情があり、庭で家庭菜園を楽しめるのもいいが、お風呂がなかったり流し台が低かったりと、使い勝手がいまひとつな面も。
同じ敷地にいる大家さんが勝手に家の周りに出入りし、プライバシーが守られないのもマイナス」 （四国・Hさん）
古い一軒家を借り、プロの力も借りつつ自らリノベーション中だという今野さんのお宅。
Q9 地方だからこそ得られたと思う、移住先の住居のメリットは?
都会では得られない、美しい眺めや広い庭をメリットだと感じている人がほとんど。景色をより堪能できるよう、部屋の窓を大きくリフォームしたという人もいました。
「中央に桜の木があり、家庭菜園やたき火を楽しめるほどの広い庭は、ここだからこそだと思います」（北海道上士幌町・瀬野祥子さん）
「薪ストーブ、畑、井戸、薪風呂。どれも都会ではなかなかかなわないものなのでは」 （中国・YIさん）
「眺めのいい縁側や、家庭菜園ができたりテーブルセットを置けたりする庭の広さは地方ならでは。友人が使える駐車スペースや納屋まであります。BBQやくん製、花火など、都会では近隣を気にしてできないことができる自由さもうれしい」 （四国・Hさん）
Q10 移住先での生活の満足度は?
仕事や住居よりも、総合的に満足度が高い結果に。自然豊かでのんびり暮らせる環境や、都会にはない地域の人との心温まる交流が大きく影響しているようです
Q11 移住してよかったと思うことは?
多くの人に共通するのが、「自然に癒やされる」「知り合いが増えて楽しい」という意見。「食べ物がおいしい」「人ごみや満員電車のストレスから解放された」といった声も。
「東京まで新幹線で1時間なので、田舎と都会を両方無理なく味わえる」 （静岡県静岡市・Aさん）
「このコロナ禍でも、人口密集や環境によるストレスが少ない」 （中国・YIさん）
「地方に対しての偏見が減り、東京への依存から脱却できた」 （静岡県沼津市・榎昭裕さん）
「地域の人と顔の見える関係を築くことができ、そこに心の豊かさを感じる。町の機能がありながら、少し足を伸ばすだけで湖や山などの自然と触れ合え、温泉まで身近にある暮らしを楽しんでいます」（長野県下諏訪町・綿引遥可さん）
移住先でまちづくりに取り組む綿引さん。地域イベントにも出店し、地域の人との交流を楽しんだとか。
