3.壁や天井には、調湿効果のある珪藻土や自然素材の塗料がおすすめ
すべての画像を見る(全12枚)一般的に室内の湿度は40%〜60%くらいがよいとされています。また、犬たちにとっては50%〜60%くらいがよいと言われています。
ところが冬場は、どうしても湿度が下がりがち。そこで加湿器を利用される方も多いと思いますが、湿度が60%を超え、高くなりすぎると結露が起き、建物にはあまりよろしくない環境となってしまいます。また、ダニやカビも発生しやすくなるのです。
ですから室内に湿度計を置き、こまめに湿度をチェックすることが大切。
また、室内の仕上げ材を調湿効果のある建材にすれば、湿度が高くなりすぎないよう、コントロールすることも可能です。
壁や天井材におすすめしたいのが、珪藻土や帆立貝や卵の殻などを利用した、自然素材の塗料です。ただ、気をつけてほしいことがあります。
それは調湿効果をうたっている商品のなかにも、吸湿はできても放湿が苦手な素材があることです。これはカビの原因にもなりますので、ご注意ください。
4.床材は保温性があり、硬すぎず肉球にひっかかるものを!
愛犬との家づくりにおいて、よく取り上げられるのは床材です。
滑りにくく、傷がつきにくい商品が各メーカーから「ペット対応商品」として出ていますが、これらの商品、大型犬になるとさすがに傷だらけにされてしまいます。
中型犬や大型犬、小型犬でも運動量の多い犬種では、床に傷はつきます。したがって大前提として、傷がついても味わいになる床材を選ぶといいでしょう。そのうえで、冬場にポイントとなるのは保温性のある床材。
さらに硬すぎず肉球にひっかかる素材であれば、愛犬の足腰にも優しくて安心できます。
床材でおすすめしたいのはパイン材やアルダー材などの密度の低い無垢材。また、無垢の木タイルもいいでしょう。塗料は、なめても安全な天然由来のものを採用してください。小型犬であればコルク材もおすすめです。
じつは、いちばん好ましいのは三和土(タタキ)です。自然素材ですのでなめても安心ですし、調湿消臭効果もあります。ただし、メンテナンスはそれなりに大変ですので、採用される場合はそれなりの覚悟が必要です。