念願のマイホーム。入居前にインテリアを考え、家具をそろえるケースが一般的です。具体的に購入したいと思う家具が決まれば、サイズがわかりますから、間取り図で確認することも可能です。しかし、そこには落とし穴も。 サイズを確認して意中の家具を購入したのに、住み始めると思っていたよりも部屋が狭くなり、使いにくかった!そんな声が、インテリアコーディネーターの木村充子さんにも多く届くそう。この問題は、内見や内覧会の際に正しくチェックすれば防げます。簡単にできるやり方を紹介してもらいました。新聞紙を使った便利な裏ワザも!

内覧会に持って行くモノ
内覧会には、メジャーとマステは忘れずに。そしてスマホで動画撮影を!
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入居前に家具を準備して、気持ちよい新生活を始めよう

マンションの内覧会

入居前に家具を準備するメリットは、気持ちよく新しい生活をスタートできること!引っ越しと同時に家具を納品してもらえば、新しい家に合った、新しい家具での生活が始められます。

その反面、実際に家具をレイアウトしてみると、想定していたサイズやイメージとのギャップを感じることも。注意すべきことを解説していきましょう。

 

新しい家具を置いたら使いにくい!その原因は「動線」

「サイズを確認して家具を準備したのに、実際にレイアウトしたら、思っていたより部屋が狭くなり使いにくい」。そんな話をよく耳にします。

なぜ、そのようなことが起きてしまうのでしょうか。それは、動線を考えたレイアウトをしていないことが原因です。

家具をレイアウト

こちらは筆者宅のLDK。キッチン部分を除くと、7畳もない小さなスペースです。

ドアから左手のキッチンへ行くには、ダイニングテーブルを回り込む形になりますが、狭さや不便さは感じません。

 

ダイニングテーブルの周囲に人ひとりが通れる幅の動線を確保

なぜなら、イスを引いた状態で、ダイニングテーブルの周囲に人ひとりが通れる幅の動線(60㎝)が、確保されているからです。この幅をちゃんと確保できるように、ソファは幅155㎝のコンパクトなサイズのものを選びました。

イスを引くスペースを考えないと窮屈になる

もしもイスを引くスペースを考えずに、あと10㎝幅の大きいソファを選んでいたら、このような状態になっていました。イスとソファの間隔が60㎝を確保できず、この場所を通るのがおっくうになっていたでしょう。家族が渋滞することもあったかもしれません。